ウルトラドン! ソニーのおニャン子3人娘、TV歌唱映像集!
数社合同、懐かしの“お宝”アイドル復刻CD企画として全国のマニアックなアイドルマニアを狂喜乱舞させたのは、ご存じ“アイドル・ミラクル”バイブルシリーズ。
まさかのマイナーアイドルを中心に、プレミア付きで取引されていたレア音源の初CD化や復刻を実現させるなど、まさに夢の企画といっても過言ではありませんでしたね。
現在も SonyMusicShop のオーダーメイドファクトリーで細々(?)と継続され、ビッグネームさえ難儀する2つのステージを手堅くクリアして、ゾクゾクと商品化されております。
今やガールズアイドルのみならずアクトレス、ボーイズアイドル、アクターと大発展を続けていますが、80年代アイドルではその映像版のDVD“アイドル・ミラクルビジョン”シリーズもお目見えしてるんですよね。
記念すべき第1弾は、先ごろ全アルバム全音源のCD化がようやく実現した三田寛子の「三田寛子 アイドル・ミラクルビジョン」なのですが、やっぱ映像(コレは既発ビデオソフトの初DVD化という企画)だし、しかもコアファンは微妙な三田さんとなると、なかなかに苦戦している模様。CDと同じくオーダーメイドファクトリーの候補に挙がって1年以上が経過しているにもかかわらず、まだ2ndステージ30%足らず(2011年4月現在)と、商品化の可能性はまだ見えていません。
“アイドル・ミラクルビジョン”シリーズという企画にとって、試金石となる第1弾がこんな状況なので、もう後続はムリかなあと思っていましたら、なんとソニーのおニャン子3人娘がやってくれました!
なんと貴重なテレビ番組出演時の歌唱映像、それも初商品化映像集をまとめた国生さゆり、城之内早苗、河合その子の「 アイドル♥ミラクルビジョン [DVD] 」!
見てちょんまげ、聴いてちょんまげ、思わず真ん中モッコリ(んなワケないか)のDVDなのですゾ!
近年人気が再燃しているおニャン子クラブとはいえ、2009年に出たBOX(こちらで紹介)が即完売してオリコン138位をマークするなど伝説的人気を誇るその子はともかく、国生(こちらで紹介)やお城(こちらで紹介)の場合は市販流通しないオーダーメイド(しかもまだ未達成)だったのですから、今回はファン冥利に尽きるリリースでしょう。
なんたって、市中のCDショップでも堂々と買える(とは言っても客注以外では発注しないと思う)んですからね。
気になるDVDの中身は、おニャン子全盛の1985年から1987年、フジテレビで放映されたナベプロ制作の「クイズ・ドレミファドン!」に出演した時の歌唱映像とのこと。司会の高島忠夫さんをモノマネする樹原亜紀のように思わず「イエ〜イ!」とVサインしちゃう、ぞと!
収録予定曲は、まず会員番号8番、国生が言わずと知れたデビュー曲「バレンタイン・キッス」をはじめ、ノックミーな「夏を待てない」、カネボウがバックについて美女メイクになった「ノーブルレッドの瞬間 」、アメリカ横断「あの夏のバイク」の4曲。デビュー曲以外はすべてオリコン1位というのも、瞬間風速とはいえ立派な記録です。
続く会員番号17番、お城は演歌史上初のオリコン初登場1位を記録した「あじさい橋」と、第2弾にして最後のトップ10ヒット「流氷の手紙」が2バージョン。
浴衣の衣装かわいかったけど、お城の「あじさい橋」はお嬢の「川の流れのように」のエチュードとも呼べる名曲ですよね。
そして会員番号12番、おニャン子ソロ歌手第1号のその子は、オリコン1位をマークしおニャン子ソロ歌手の快進撃をリードすることになったデビュー曲「涙の茉莉花LOVE」、リセエンヌ的魅力満開の第2弾「落葉のクレッシェンド」、卒業ソングにして永遠の名曲「青いスタスィオン」という連続1位曲に加えて、ちょっと間が空いてタカさんに振り付けをからかわれた87年の「哀愁のカルナバル」、とりあえずゴッキー離れして路線変更、初めてトップ10入りを逃した「夢から醒めた天使」。
CMなどには出たものの1人だけ現役ではありませんが、さすがナベプロ所属というだけあって5曲も入る予定です。
今回のおニャン子3人娘は、国生が84年のミス・セブンティーン、お城が82年の全日本演歌選手権、その子が83年のティーンズ・ポップと、それぞれCBS・ソニー主催やタイアップのオーディション出身。みんなSDマーク付きの本格派であり、生活も同じ寮でしていたんですよね。
そんなワケで、プロ意識や音楽的資質は、他のおニャン子たちの放課後ノリや、パッパラパーな明るさとは一線を画していたものです。楽曲にしても、同じ秋元さんなのに、どこか違うんですよね。それは、そこはかとない哀愁であったり、季節感であったり、知性であったり…。個人的には、CBS・ソニーの歴代アイドルたちから脈々と受け継がれてきたDNAみたいなもんだとだと思ってます。
そしてそれは、「夕やけニャンニャン」やコンサートなどのおニャン子たちと一緒に出てる映像より、このDVDのように、歌番組とかでピンで出てる時にこそしっかりと感じられそうです。
なお、当時のCBS・ソニーの企画盤や、昨年のG☆Bオールカラー・ブックレットベスト(こちらで紹介)を買ったファンにとっては、おニャン子5人娘ではなく3人娘という点、すなわちワタナベズことW渡辺の不在を嘆くおニャン子ファンも多そう。
EPICの満里奈はともかく「同じCBS・ソニーの寮に住んでいた美奈代をハブんないで〜」って声も聞こえてきそうです。
でも、そこは何かとイロイロあるのかもしれないし、美奈代は実績でいえばいっぱいシングルヒットを持っていていっぱい歌番組に出てますから、単独での商品化を期待することにしましょうネ。
国生のwith おニャン子クラブとして白石麻子とともに映ってるかもしんないし!
(2011.4.27)