暖かい部屋でゆっくり聴きたい、'85〜'95の冬うた集!
早いもので今年もあと2カ月。間もなくイベント事が多いホリデーシーズンへと突入します。
今年は猛暑が長引いたせいか、そんな実感は全くありませんでしたけど、ここに来て急に冷え込んできましたし、北の方では初雪が降ったという知らせも届きました。タンスの奥から出したセーターとともに、キブンは一気に冬になってきたのです。
クリスマス、ニューイヤー…はや中年となってしまった今では、若かった頃のノリで浮き足立つコトはありませんが、子どもたちやヤングのはしゃぎぶりを目の当たりにすると、なんとなくこちら側まで高揚してくるような気がします。
いつしか遠い目になったその視線の向こうあるのは、キラキラと輝いていた青春の日々。
とりわけ1年で最も華やかだったこの季節の光景—ツリーのイルミネーションやスキーのツアーバス、プレゼントのブランド品、イタメシのディナー…—が懐かしいメロディーとともによみがえってくるという人はかなりの数に上るのでは?
つぶさに振り返ると恥ずかしいことの方が多いけど、想い出を勝手に美化できるのは人間の本能。ということで、我々40代半ば以上にとって、胸キュンとなるシーズンコンピが登場しました。
1985年から95年にかけてヒットした曲を中心に、思い出が雪のように降り積もるウィンター・ソングを31曲も収録した2枚組「 冬キブン 」。
稲垣潤一「クリスマスキャロルの頃には」、辛島美登里「サイレント・イヴ」とドラマから生まれたクリスマスソングの大ヒットを筆頭に、EXILEのカバーでも知られるZOO「Choo Choo Train」、飛ぶ鳥を落とす勢いだったTRF「CRAZY GONNA CRAZY」、ユニコーン(こないだのイベントで民生がSMA顧問に就任していることを初めて知りました!)の情緒たっぷりな「雪が降る町」などなど、ちょっと懐かしく、バブリー的ナンバーを含む冬うたがテンコ盛り。
個人的な思い出の詰まった冬うたもいっぱいで、クリスマスソングではDREAMS COME TRUEの「雪のクリスマス」がその代表です。
若い3人のサンタ姿が目に浮かびますが、これが新曲として流れていたのは社会人になって初めてのクリスマス。アニエス.bの腕時計をプレゼントにもらいました。
みんなと同じくスキーにもハマっていた頃。ツアーバス以外の時は、友人の4WDを交代で運転しつつ出かけましたが、眠気覚ましは怪談とポップなBGM。
ユーミンもまだまだ大人気でしたが、最高峰は冬の女王・広瀬香美。コレに入っている「ゲレンデがとけるほど恋したい」はアルペンの店内インフォでもエンドレスで流れていましたので、イントロなんか耳タコ。店内のムンとした空気とかがよみがえってきますね。夜討ち朝駆けで出かけても全然平気だった体力よ、カムバック〜ってな感じです。
そして、いろんなイベントごとには、アルコールがつきもの。
当時は冬のビール合戦が華やかなりし頃。ワタシはユーミンのキリン派でしたが、このCDではサッポロが優勢です。カズン「冬のファンタジー」、高野寛&田島貴男「Winter's Tale」、井上陽水奥田民生「ありがとう」、Dual Dream「Winter Kiss」と冬物語を中心とするビールのCMソングが並びます。
ビールに飽きたら、森高のアイス・ジン「ジン ジン ジン ジングルベル」もね。
また、あの頃は酒とタバコはワンセットの感があって、盛り場ではメンソールを吸う女子も多かったものですが、それを象徴するのが杏里が歌うサムタイムライトのCMソング「スノーフレイクの街角」。しかし、こんなに嫌煙時代になるとは思わなかったなあ。やっぱ隔世の感があります。
ところで、収録曲の中で最も古いのは84年11月リリース、松田聖子の「ハートのイアリング」。今もよく聴くナンバーですけど、よく考えるとこの当時のワタシはまだうら若き高校生。ホント、長い長い時の移ろいに驚きます。
この失恋ソング、佐野元春の作曲も話題になりましたが、何と言っても別離会見のマスカラ涙。ちょうどこの曲を歌っていた頃だったので、ワイドショーのバックでかかっていましたし、女の子からの同情票も多かったものです。
motoといえば、同時期に出た国際青年年のテーマ曲にして本格シングルヒットの「Young Bloods」も収録(今回は'99 mix version)されてますが、これもホントに懐かしい。motoもPVではめてた指ぬきの手袋、流行りましたよね。
と、いらない情報と言われそうな思い出話をまたクドクドしてしまいましたが、ほかにも沢田知可子「会いたい」、今回はXmas versionで収録されたナガマリちゃんの「Zutto」、渡辺みさっちゃんのコムロ作品「悲しいね」など、感動的なバラードもバランスよく入っておりますし、暖かくした冬のお部屋で感傷に浸る時のBGMとしても最適です。
なお、今シーズンでオススメの冬うたコンピとしては、ちょっとビックリ、ゴイスーな選曲の70〜80年代版「 冬のウタ 」も発売。
太田さんの「最後の一葉」をはじめ、マコの「恋ひとつ雪景色」、千里クンの「Bedtime Stories」など、うたノートでも取り上げたほど個人的に大好きな名曲に加え、なんとシンシアの「粉雪の慕情」、キャンディーズの「冬の窓」、真理ちゃんのカバーソング「冬物語」といったCBS・ソニー往年のアイドルたちのレアなアルバム曲もセレクトされているんですゾ!
このサイト的にはこちらの方がかなりの需要がありそうな気がしますけど、ワタシはどちらのCDも流しつつ、いくつもの冬をひとつひとつ思い出し、その跡を確かめながら、今年の冬支度を始めようと思っています。
(2010.10.27)