サンシャイン・ガール、えるの初ベスト!
「スター誕生!」のCD+DVDボックス(こちらで紹介)のコーフンも覚めやらぬ間に、アイドルマニアの皆さんが泣いて喜びそうなニュースが届けられました!(実際、休止期間中に皆さんから寄せられた反響は、このエルが最も多くて、ちょっと驚いている次第です)
なんとスタ誕出身のサンシャイン・ガール、“える”こと大橋恵里子さんの初ベスト「 大橋恵里子/ゴールデン☆ベスト 」がついに発売されることになりました。
何だかまたまたコロちゃんのドヤ顔が思い浮かんでしまいますが、やはり昨年オンデマンドCD化されたアルバム「恋に大接近」(こちらで紹介)が好評を博したせいでしょうか。
アイドル・ミラクルバイブルシリーズ「コロムビアアイドルアーカイブス 女の子編」などで何曲かはCD化されていましたが、まさか、えるのベストが出てしまうなんて!と、ちょっとビックリしたのは事実です。
さて、えるのデビューは1978年。健康優良児の榊原郁恵ちゃんを筆頭に、ニキビに悩んでた高田みづえさんとか、まんまる笑顔で下がり目の清水由貴子さんとか、それまでのカワイコちゃんでは決してない、どちらかというとイモねえちゃんと言われてたタイプの女の子がアイドルとしてもてはやされるようになった頃です。
明るく元気でちょっぴりハチャメチャ。タレント性にあふれたえるも、そんなライン上に位置していたといえましょう。
性格の明るさからスタッフにも可愛がられていたとかで、デビュー曲「経験シーズン」や第2弾「恋に大接近」はかなりプッシュされてた感がありますし、もちろん今聴いてもキャッチーですよね。
しかし、同時期デビューのスタ誕では金井夕子さんをイチオシしていたワタシにとって、えるは蓮っ葉というか、どこかしらヤンキー的な女の子の印象がありましたっけ。
で、肝心の歌の方はといえば、お茶目というより、どこか素っ頓狂な感じもするボーカル。それががクセになる人も多いと聞きますけれど、好みが大きく分かれるかもしれませんね。
とはいえ、シングルは80年までに「経験シーズン/アイスコーヒー」から「恋に大接近/センチメンタル・ボーイ」「ハロー!恋人時代/女っぽいでしょう」「サンシャイン・ラブ/オー・サマー・ボーイ」「だれですか/ピーターパンのカセット・テープ」「渚FRIDAY NIGHT/蜃気楼」「かなしみ半分/恋のモンタージュ写真」まで、なんと7枚も発表。
ヒットしなかったワリにはたくさ〜ん出ておりますし、デビューシングルの森田公一さんをはじめ馬飼野康二さんらアイドルポップスの王道系から、バラドル系御用達の森雪之丞さん、さらにはゴローと同じNPプロ所属でしたからゴローのお兄さん作のナンバーまで、聴きごたえはありますよね。後期の伊藤薫さんにも注目です。
しかも、司会やアシスタントなどなど、バラエティータレントっぽく開花した後の82年にも1枚リリース。それが、覆面歌手っぽいプロモーションで、大瀧詠一の名作をカバーした「夢で逢えたら/Black Rain」で、ELLEとしての発売でした。
ということで、今回は全シングル両面を完全収録したコンプリート・シングル・コレクションに仕上がる模様です。オンデマンドの「恋は大接近」と合わせればパーフェクトになりますね。
ところで、えるといえば、やっぱ鶴光のオールナイトニッポン。ワタシとしてはあのラジオを本格的に聴き始めた頃のアシスタントがエルだったので、今もってそのイメージが濃厚だったりします。
そのおかげで当時の新曲「だれですか」はフルコーラスを覚えていたり、鶴光にからかわれた♪とか〜とかをいまだに口ずさんだりするほどです。
もうこの頃は歌手というよりタレントっぽい雰囲気だったのに、これから歌手として頑張りますとか、コンサートをやりますとか、かなり頑張っていた印象があります。
と、あれこれ書き並べてはみたものの、スタ誕お茶の間審査員を勝手に自認してたワリに、歌手としてのエルには正直惹かれなかったので、実はさほど語ることはおまへんのです…。
なお、今回のコロムビアは「 島田奈美 ゴールデン☆ベスト 」や「 増田未亜 ゴールデン☆ベスト 」も同時発売だそうですよ。
(2011.3.28)