さあ、みんな!出るよっ!ハンパじゃない国生BOX!
「ハンパな追っかけ、もうしないでね」と歌った日からはや25年。ハッキリ言ってクニナマサユリじゃありません、おニャン子クラブ会員番号8番、国生さゆり。
最近は、かつて犬猿の仲といわれた新田恵利とユニットで出演を重ねるなど、おニャン子がらみの露出がますます増えている国生ですが、ソニーのおニャン子としては、満里奈、その子に続いてファン念願のBOXが出ることになりました! オーダーメイドファクトリーですけどねっ。(←昔の国生がムッとする感じで読んでちょんまげ!)
それがソロデビュー25周年記念、OMFのスペシャル企画商品、最初で最後のBOXとなる「 国生さゆりプレミアム 」!
1986年のファースト「Pep Talk」から89年のミニアルバム「さかな」まで、ベスト「TRANSIT」を含むアルバム5タイトルに、初商品化の懐かしいお宝映像までを収録したDVDをプラス。合計6枚組の豪華仕様です。
国生の場合、アルバム未収録のシングルB面曲はいっぱいありましたが、それらも各アルバムのボートラとして収録。近年再録音された「バレンタイン・キッス2007&2008」も、プロモーションビデオと一緒に入るというコンプリートBOXとなるようです。
ウリナリの企画ユニット・Mckee(マッキー)名義のモノは入らないようですけど、それは当然か…。
それにしても、オリジナルは時代的にスカスカの音だったので、デジタル・リマスター音源でどんだけいい音になるかも期待できますね。
ところで、国生と言えば、松本典子や網浜直子を輩出し、渡辺美里や工藤静香もチャンスをつかんだ第3回ミス・セブンティーンコンテスト出身。これはソニーのSD系オーディションという一面も持っていたため、SMAに所属となった国生ですが(それにしても現在も所属していたことを、この前知ってビックリ!)、彼女を一躍有名にしたのがご存じCXの「夕やけニャンニャン」でした。
当初はハンパな聖子ちゃんカットでぶちダサめだった国生。セーラーズもイマイチ似合ってなかったようでしたけど、ヘアスタイルを、ポニーテールに変えてぐっとカワユクなっていきましたっけ。
そしてソロデビューは86年2月、白石麻子と渡辺美奈代をwithおニャン子クラブとして従えた「バレンタイン・キッス/恋はRing・Ring・Ring」。
オリコン1位を取れなかった不遇のおニャン子ナンバーとして話題になりましたが、今ではすっかり2月の風物詩となった定番曲ですから、結果オーライでしょう。
続く「夏を待てない/サンバを躍らせて」はイントロのコールからして国生にぴったりの佳曲で、めでたく1位を獲得しました。
大柄で負けん気が強くて、アネゴ肌というか体育会系女子の先輩というイメージが強かった国生ですが、第3弾の「ノーブルレッドの瞬間/もう一度走って恋人よ」では、カネボウの力を借りて華麗に変身。この頃からすごい美人と言われるようになりましたっけ。
しかし、SD系オーディション出身とはいえ入賞できなかったくらいですから、正直お歌の方は…という状態だった国生。
このへんがピークだったような感じで、次第に女優へとシフトしていきますが、個人的にイチオシしたいのがおニャン子卒業を経た87年の「ソレ以上、アレ未満/ノンフィクションしたい」。
伊藤智恵理が妹役で出てた主演ドラマ「キスより簡単」の主題歌になったワリにさほど売れませんでしたけど、あの歌唱とキャラにピッタリの名曲といえましょう。
アルバムの紹介になっていなくてスミマセンが、周りには国生ファンの友人がいてLPをよく聴かされましたし、なぜかセカンド「BALANCE OF HEART」のミュージックテープをいまだに持っているワタシでも、全部を通して聴くのはちょいキツイ感じがしてますんで。
おニャン子では新田さんよりはいろんな意味で上手いと思いますが、アップテンポはいいけどバラードは…みたいな。ハンパないファンじゃないとアレかもしれませんね。
とはいえ、あぶ・な〜い感じに妖艶な今の国生じゃなく、ガンバリズム全開だった当時の国生こそ、時代が必要としてるサプリというかカンフル剤といえるのかも。
そういう意味ではやっぱりゲットして、国生にハッパかけてもらいましょうか。「さあ、みんな!行くよっ!」なんていう調子でね。
(2010.11.2)