今だからこそ聴きたい、休日のおでかけコンピ続編!
いつもなら早くからあれこれ予定を立て、今頃は楽しく指折り数えて待つだけだったゴールデンウイーク。しかし、今年はそれどころではないという状況が続いています。
ニュースで聞いたところによると、JTB調べのGW旅行は昨年に比べ3割近くも減少し、直接的な影響を受けてない人でも中止や延期を決めたり、近場へのお出かけさえ取りやめたという人がとても多いそうです。
まだ続いている様子の自粛ムードも被災された方を思いやってのことでしょうし、さまざまな不安を抱えて楽しい旅行ができるわけがないと感じることもごく自然なことだと思いますが、その半面「こういう状況だからこそ、積極的に買い物したり、出かけたりして元気を出した方がいい」と考えている人は50%を超すといいますから、どういう選択にしろ悩んでしまうというのが現状でしょうか。
確かに、あの日以来、世の中にはいろんな考え方が渦巻いているようで、こちらの方へも「震災に遭った人のことを考えるとCD発売は延期じゃなくて一切中止すべきでは」「被災していない地域では予定通り発売してほしいのが本音です」とか、「CDなどのモノを買ってたくさん持つ時代は終わりましたね」「明日をも知れない命なら迷っていたCDは全部買うことにします」とか、「この非常時に音楽を聴いてるのが不謹慎な気がします」など、さまざまなご意見が寄せられました。
私としては、うたは一次的欲求を満たすことはできなくとも、生きていく上で大きな力になるものだと信じています。
そして、これまでの社会構造というものが継続されている以上、できる人たちは今まで通り、いや今まで以上の経済活動を続けていくことが、したくてもできない方たちの確実な支えになるはずだと考えています。このサイトを再開したのも、そういう次第でした。
ということもあり、GWをいよいよ来週に控えた今、ここはやっぱり…GWをお出かけする時も、おとなしく過ごす時も、どちらの休日であっても心に寄り添い、盛り上げてくれるコンピ盤をご紹介することにしましょう。
それが「 HOLIDAY tunes~うきうきモード 」「 HOLIDAY tunes~のんびりモード 」という気分に合わせて選べる2タイトル。1990年代から2000年代にかけてのヒット曲を、時間いっぱいギッシリ収録した「HOLIDAY tunes」シリーズ(こちらで紹介)の続編です。前作と同じく、それぞれ2枚組、初回限定スリーブ仕様となっております。
まずはアッパーチューンを中心に、34曲も入った「 HOLIDAY tunes~うきうきモード 」。
なんとオープニングは、あややの「Yeah! めっちゃホリデイ」。はるな愛じゃなくても気分はアガりますね。
今となっては上海万博パクリ問題もはるか昔のような気がする岡本真夜「そのままの君でいて」、昭和歌謡ファンにも好評だったキンモクセイ「二人のアカボシ」など個人的な注目ポイントも満載ですが、この人たちが混ざって収録されるのはアリ?とでもいうべき人選も興味シンシンです。
また、ジュンスカ、ユニコーン、イエモン、ジュディマリ、CKB、アジカン、ORANGE RANGEなどなど新旧のバンドも混在していて、謎のイベンターが主催したような、ちょっとクセのあるロックフェスみたいな雰囲気も漂っておりますネ。
一方、リラックスできるナンバーを中心に32曲を収録した「 HOLIDAY tunes~のんびりモード 」は、ORANGE RANGEの「花」からスタート。
コレ系にくるりが収録されていることや、懐かしいPSY・S[saiz]やSMILEのセレクトもウレシイのですが、個人的には大江千里 「dear」とKAN「まゆみ」の収録がキモ。アイドルファンには、岡田有希子の「Wonder Trip Lover 」でありキョージュの「Ballet Mecanique」である中谷美紀 「クロニック・ラヴ」も見逃せませんよね。
それと、こののんびりモードは、なんだか四十路女子にウケそうなラインアップのような気が…。
想定して語るとするなら、学生時代から好きな藤井フミヤに始まって、徳永英明、平井堅、ゴスペラーズ、ケミストリーなどなど、アイドル視していたメンズに加え、松田聖子「輝いた季節へ旅立とう」や森高千里「風に吹かれて」、今井美樹「DRIVEに連れてって」など、全盛期にカラオケでよく歌ったナンバーも入ってます、というような。
ちょっとムリしつつもよく聴いたチャラやブリグリや、近年のお気に入りであるスキマスイッチもね、なんていうセレクションなんですよね。
そんな妄想はさておき、80年代までしか聴かないという人でも楽しめること請け合いの2タイトル。どちらのモードも、このところ沈んでいた気持ちやずっと抱えてきた不安感を、いっときでも解消してくれる存在になりそうですよね。
また、耳なじみのあるヒット曲ばかりなので、誰かと一緒に聴けばいろんなことを分かち合えて、絆もさらに深まりそう。前向きな気持ちがなければくじけそうになってしまう時だからこそ、みんながうたの力を信じられるとどんなにいいかと思います。
(2011.4.20)