72年のFL、CBS・ソニー4周年GOLDEN-FOURTH!
熱狂的な女性ファンの支持力には定評のあるFLですし、これまで多くのアルバムが難なく復刻されていますので、こちらではスルーすることが多かったのですが、今回候補に挙がったタイトルだけは見過ごせず、プッシュさせていただこうと思います。
それが、1972年8月21日発売の「 スーパー・プレゼント
このアルバムは“待っていたフォーリーブス・ゴールデン・アルバム！話題の最年少アレンジャー高橋洋一（ハイソサエティ）が手がけたあなたと君のリクエスト・ポップス特集！”というオビのコピーの通り、全編洋楽カバーという意欲作。
オズモンズ「ヨー・ヨー」をはじめ、ポール・サイモン「母と子の絆」「僕とフリオと校庭で」、トム・ジョーンズのバカラックナンバー「何かいい事ないか仔猫チャン」、スライ&ザ・ファミリー・ストーン「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」、カーペンターズ「小さな愛の願い」、もともとはジャニーズが歌うはずだったというアソシエイション「ネバー・マイ・ラブ」などなど、1曲を除きすべて英語で歌唱しています。
舶来カバーズ好きな方には垂涎の内容だと思いますが、個人的にも思い入れが強いアルバムなので、ぜひとも復刻してほしいと考えていたりして…。
なぜなら、このアルバムはＣＢＳ・ソニー4周年記念GOLDEN-FOURTHシリーズとして出た４枚のうちの１作。にしきのあきら「愛への出発」、南沙織「哀愁のページ」、天地真理「虹をわたって」がラインアップされておりましたが、幼いワタシにとって、レコード店で展開されていた販促というものを生まれて初めて体験したタイトルだったのです。
あきらが堂々と歌い上げた完全オリジナルアルバム、あなたのリクエストにこたえる好評のサオリ・ヒット・ポップス、真理ちゃんが歌う魅力のエバー・グリーン・フォーク・ポップスというGOLDEN-FOURTHシリーズは、すべて同一デザインのダブルジャケット。
レコード盤には各アーティストのサインが刻印された特別仕様で、さらには特典としてアーティストクロスを封入。デラックスな金帯にはあなたのラッキーナンバーが記され、当選者には等身大ポスターが当たるというお楽しみ企画もあったのデス。
70年代を席巻するアイドル商戦に先鞭をつけ、ヤングアイドル路線を確立したＣＢＳ・ソニーですが、それは、あか抜けたジャケットデザインや、販促物を見るだけでも明らかだったように思います。
子ども心にも、FLにあきら、シンシアと真理ちゃんの載ったジャンボ告知ポスターに衝撃を受けたのは言うまでもありません。
というワケで、このLPにはとっても愛着があるのです。
これまでに南沙織「哀愁のページ」と天地真理「虹をわたって」はCD化されておりますんで、今回フォーリーブス「スーパー・プレゼント」の復刻が実現されれば、GOLDEN-FOURTHシリーズ３作目。
そんな動機で復刻を願うなんて、ちょっとヤバイ感じではありますが、それも幼児期のトラウマということでご勘弁ください。
最後の１作、にしきのあきら「愛への出発」が復刻されることも祈っておりますが、まずはコレから。皆さま、ご協力をお願いします！
（2010.10.21）
