80年代聖子の春うた! 千秋監修のシーズンカバー第2弾!
みんなが大好きな80年代の松田聖子。そのキラキラした名曲群は時代やジャンルを超えてカバーされ続けておりますが、見逃せないのが聖子ファンの千秋が選曲・監修したオフィシャルカバーアルバム「 MemorieS」シリーズ。
シーズンごとにリリースされるという企画で、第1弾の冬うた集「MemorieS〜Songs for the Season of White〜」(こちらで紹介)は昨年12月に発売されました。
聖子のDNAを継ぐガーリーポップ系といいますか、現代の個性派女性ボーカリストたちが参加。これまでの聖子トリビュートアルバムやハウス系リミックスアルバムとはまったく違う、新鮮だけどオリジナルの良さをしっかりとらえている解釈に、とっても驚き、ハマってしまったものです。
これはぜひ続編を!ということで、第2弾の春盤を首を長くして待っていましたが、ようやくリリースの運びになりました。
聖子の春うたカバー集、今回も選曲のセンスが光る「 MemorieS ~Goodbye and Hello~ 」。
気になる選曲ですが、今回はデビュー年の1980年から結婚休業前の85年まで、飛ぶ鳥を落とす勢いの時代に発表されたナンバーがずらり。春の出会いと別れ、聖子のさよならこんにちわ編といった風情です。
シングル曲では「チェリーブラッサム」「赤いスイートピー/制服」「Rock'n Rouge/ボン・ボヤージュ」「天使のウインク」の6曲をセレクト。
アルバムナンバーでは、近年またライブでも歌われるようになった往年のファン合唱曲「Only My Love」(「North Wind」収録)、大瀧詠一作品「いちご畑でつかまえて」(「風立ちぬ」)、聖子自身も大好きで今も歌唱率の高い「未来の花嫁」(「Candy」)、聖子セルフの原点といえる本人作曲「Canary」(「Canary」)の4曲。
すなわち黄金期の10曲で、うち7曲が松本隆作品となっています。結婚後の作品が半数を占めていた第1弾と比べると、ぐっと若返った感がありますね。
今回の参加アーティストは、千秋はもとより、前回に続き参加のシンガー・ソングライティング・アニメーターのフレネシ、ロッテのフィッツのCMソング「噛むとフニャン」でおなじみのたむらぱん、筒美先生もプロデュースしたことのある奥村愛子、プリキュアで子どもと大きいお友達たちにも大人気の工藤真由、ソニー所属という意味では直系の後輩と呼べるSAWAなどなど。
インディーズで活動している人を含め、シュガーボイスやキャンディーボイスが揃い踏みですが、キラキラハウス系が中心だった第1弾とはまた少し違ったイメージのボーカルとサウンドもあって、より聴きやすく、ナチュラルになった感じがしますね。
第1弾はタワレコで平積みにされるなど大プッシュされていましたし、ヴィレッジヴァンガードではフレネシ書き下ろし“聖子ちゃんカットネシ子”のイラストスリーブの限定特典付きで大々的に販売されたりしていましたが、今回はどうなるでしょうか。
ともあれ、2千円ポッキリのリーズナブルなプライスですので、80年代の聖子ナンバーが大好きという方にはマストアイテムだと思います!
なお次回、8月発売予定の「MemorieS」シリーズ第3弾の企画として、ソニー・ミュージックダイレクト主催「千秋監修!カバーアルバムVo.オーディション」の開催が決定したそうです。
5月1日から6月12日まで、通信カラオケLIVE DAMで松田聖子の歌を歌ってエントリーして合格すれば、次回の「MemorieS」にボーカリストとして参加できるというもの。年齢、性別、プロ・アマ問わずということですから、自信のある聖子ファンはぜひ参加してみては(詳しくはこちら)。
ところで、最近新作CMがオンエアラッシュのご本家ですが、肝心の歌の方は今一つの印象。鳴り物入りでユニバーサルへ再移籍し大復活劇がウワサされたワリには、なんだかいつも通りの活動という感じです。
6月からはツアー「Seiko Matsuda Concert Tour 2011 Cherish」がスタートしますが、この時期恒例の新作リリースはニューシングルが5月に出るといいながら、まだ正式に発表されていないようで…。企画物を含めレコーディングをしていたと言われていましたし、震災の影響もあって時機待ちというところでしょうか。いつも通りセルフであっても「素敵な明日」の時みたいにお蔵入りにならないことを願ってます(アルバムは6月1日発売、ツアータイトルにもなった「 Cherish 」(初回盤)「 Cherish 」(通常盤)に決定しました)。
(2011.4.21)