ドライブ組もイエナカ派も、うたでハッピーな休日を!
卒業シーズンも佳境に向かう頃、会社勤めなら異動の発表も一段落。新生活のメドも立ち、そろそろGWの予定を立てようという人も多いのでは?
とはいえ、厳しい景気動向を背景に、お出かけするにしても相変わらずの安近短、いやいやイエナカ、巣ごもりで!というケースが目立つみたい。身の回りを見渡してみても、小金はあるんだけど、先行き不安なんで節約に走る…なんていう人の多いことよ。
沈滞ムードに縮こまってしまっては、上向くものも向きゃしない…などと、そんなコトを言うことすらはばかられる時代。生まれてこの方、消費は美徳という概念が刷り込まれ、流行に飛びつくミーハーこそが経済を動かすという持論を口走った日には、石つぶてが飛んできそうな気配さえ漂っています。
でも、今いわれる節約って、なんとなく昔のそれとは全く異質な気がするなあ。なんだか美的に思えるオーガニックやエコと地続きのような現代の節約思想ですが、一見清貧的考えのようで、その実、みんなシンドイから仕方がないという感覚ではなく、自分だけは責任をかぶらないようにしよう、自分だけは無関係な所にいよう、自分だけはなんとか得しよう、みたいなエゴの表れのように思えたり…。はたまた、お金を払うなら、パーフェクトな扱いを受けてトーゼンだと考える人ばかりになっちゃったというべきか…。
って、まったくの誤解ならホントにしあわせなことなんですけど。
なんだかんだ言っても大量生産、大量消費の時代の延長線上をともに生きてきて、それをベースに経済成長や生活の指標を考えてしまう世の中である以上、政治経済を含め過去を否定してしまい続けると、否が応でも180度違う生き方を進んで選ばなければならないのではないかと思ったりするのですね。
それができないワタシなど、なんでもかんでも公明正大を求め、誰かの責任にしてしまう風潮は、天に向かってツバを吐くことに思えてしかたないんですけど…。
と、なんだか話がヘンな方向に行ってしまいましたが、何が言いたいかというと、こういう時代の波長を受けたままでいると、知らぬ間にココロまで貧しくなっていくんじゃないかということ。でも、それはうたひとつで幸せな方向へと変えていけるんじゃないかということ。ボロは着てても心は錦、お金はなくともうたさえあればハートはハッピー。そう行こうじゃ、あーりませんか!
たとえば今年のGW、ちょこっと遊びに出かける時や、わが家でのんびりおこもりする時、ちょっとイイ感じのコンピ盤といっしょに過ごすという、しごく簡単便利な方法で。
そんな時にオススメしたいのが、GW直前にリリース、わずか3000円ちょいで休日の気分をハッピーにしてくれるちょいナツメロなホリデーコンピ2タイトル、「 HOLIDAY tunes~おでかけモード 」と「 HOLIDAY tunes~おうちモード 」であります。
いずれも2枚組でそれぞれ35曲を収録、初回生産分はスリーブ仕様というお徳用。10年ひと昔の間の、90年代から2000年代前半にかけてヒットした(一部80年代アリ)、ちょい懐かしいJ-POPがずらりと詰まっています。
まず「 HOLIDAY tunes~おでかけモード 」はドライブにピッタリ、気分がウキウキするナンバーを厳選。
ついアクセルを踏み込んでしまう民生の「イージュー☆ライダー」をはじめ、平井堅のキラキラな「POP STAR」、Crystal Kay「Can't Be Stopped」、くるり「ハイウェイ」と個人的に好きなナンバーが並んでいますが、あんまり知らないというナツメロファンも、ドリカムの“雨にぬれても”な「晴れたらいいね」や、PUFFYの“ヤングマン”な「渚にまつわるエトセトラ」を聴けば、きっとニンマリしちゃいそう。
チャットモンチーと電気グルーヴの「シャングリラ」対決も面白いし、めざまし効果ですわ今日は休みじゃなかった!と思ってしまいそうな森高千里「ララ・サンシャイン」もアゲアゲになることでしょう。
そして、家の中でリラックスするのにちょうどいい「 HOLIDAY tunes~おうちモード 」。
orange pekoeの「Happy Valley」や片寄明人 feat. ショコラの「Veranda」といったオシャレなカフェミュージック系から、JUJUの「奇跡を望むなら...」という泣ける歌、川瀬トミーの「je t'aime ★ je t'aime」といった80年代リスペクト系、聖子ちゃんの「瑠璃色の地球」やKiroroの「生きてこそ」など大きな愛を感じるものまで盛りだくさん。小野リサの「イパネマの娘」といった本格ボッサや、ゴンチチの「放課後の音楽室」という休日なごみ系も入っていますし、マッキーのバンホーテンな「素直」は貴重なピアノ弾き語りシングルバージョンみたいだし。
「日曜日」でDEENの池森君の美声を堪能したり、「空はまるで」でメイナードのカッコよさにシビれた後は、今井美樹の「空に近い週末」や森高の「休みの午後」でリラックス。そしてコーヒータイムはアッコちゃんとMIYAの「二人のハーモニー」のネスレ気分でほっとひと息、なんていう楽しみ方もできそうです。あ、SLTの「SPIRIT OF LOVE」は佐野量子ファンにもオススメですね。
いずれのタイトルも、ほとんどがタイアップがついた収録曲ばかりだし、大ヒットチューンも多いので、普段はナツメロだけという人にも耳なじみがあって聴きやすいんじゃないでしょうか。
近場をドライブのプチ旅行のお供にするもよし、家でボーッとしながら、あるいは家事をしながら聴くのもよし。遠くに行かなくたって、おうちにずっといたって、贅沢な気持ちになれること請け合いです。
GWのみならず、お休みの日ぐらいは、いいうたや好きなうたたちに囲まれて…。そうすれば、日ごろの殺伐とした気持ちなんか、すぐさまリセット&リラックス。いつしかやさしい、けれど力強い気持ちがわいてきて、明日からの日々をまた頑張れそうな気がして、先行き不安な気持ちも解消できるかもしれません。
こんな時だからこそ、うたの力にお世話になりましょうよ。ボロは着てても心は錦、お金はなくともうたさえあればハートはハッピー。そう信じて、明日を歩いて行こうじゃ、あーりませんか!
(2010.3.17)