「悲しみはひとつに 束ねてしまうつもりです
飛び散ってしまうのは 事ですものね
想い出は勝手に 我ままさせるつもりです
立ち寄った先々で 咲きますものね」
ロマンチストなランちゃん、
ちょっとボーイッシュなミキちゃん、
そして、ちょっぴりセンチなスーちゃん。
キャンディーズの３人を思い浮かべるときは、
一生懸命でほがらかで、そして時には
ズンズンチャッチャ、ズンズンチャと
思わず吹き出してしまいそうな…
そんな楽しい気分になりますね。
キャンディーズのうたを聴くときは、
一緒に口ずさんだり踊ったり、
そうこうするうち、いつの間にか
縁側の陽だまりでうたた寝してしまったような…
そんな心地よい気分になりますね。
それが誰より、キャンディーズの
素敵なとこだと思うから、
そこが何より、キャンディーズの
大好きなとこだと思うから、
ここは頑張り明るく手を振って
スーちゃんとお別れするべきですね。
「愛しさはふたつに 離してしまうつもりです
いつか合わせる事が 出来ますものね
さみしさはひと時 自由にさせるつもりです
こぼれ落ちた泪は 消えますものね」
田中好子さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
（2011.4.22）
note：LP「キャンディーズ1676日」1977.12.5
解散までのカウントダウンが進む中、年末商戦の目玉のように発売された５枚組のLP-BOX。“カラフルに刻まれたキャンディーズ大全集”というキャッチコピーと、デビューから解散までの日にちを数えたタイトルの通り、３人の軌跡を追ったベスト＋新録アルバムでした。
これは、そのタイトル曲。同時発売の新曲「わな」を手がけた気鋭の島さんと、キャンディーズの育ての親ともいえる穂口さん渾身の組曲で、なんと11分を超える大作。イントロや間奏にはスーちゃんがセンターだった「そよ風のくちづけ」「あなたに夢中」「なみだの季節」をはじめ、「年下の男の子」「内気なあいつ」「春一番」「やさしい悪魔」「暑中お見舞い申し上げます」「わな」など数々のヒット曲のメロディーが挿入され、「微笑がえし」と双璧をなすメモリアルソングに仕上がっています。
なおLP−BOXは2000年にCD復刻された後、08年の紙ジャケBOX「キャンディーズ・タイムカプセル」ではなんとBOXの仕様も完全復刻されています。
◎いまCDで聴くなら…
GOLDEN☆BEST/キャンディーズ
