ナツメロ喫茶店/うたノート vol.18

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  こころに残るあのうたを、力をくれるそのうたを、ちょこっと綴っておきました。

vol.18

Bedtime Stories/大江千里

(作詩、作曲・大江千里/編曲・大村雅朗 12inch EP「Bedtime Stories」1986)


一日でいちばん寒いのが夜明け前なら、
一年でいちばん寒いのは春になる直前のような気がする。

だから、こんなしんと冷え込む夜は、
早めにベッドに入って、目を閉じる。

あのうたを奏でるのは、
エデンの若者と天使たちだろうか。

毛布にくるまっていると、なぜだかまぶたが黄色く見えて、
まるで暖炉のそばにいるように、あたたかくやさしい光に包まれる。

このうたが教えてくれた、
幸せな、幸せな、とっておきの眠り方。


からだもこころも凍てついた夜だから、
オサムグッズのカップにホットミルクを注いで、
久しぶりに、このうたを聴く。

20年以上も前の、あの冬の夜みたいに。


(2008.2.8)


note:12inch EP「Bedtime Stories」1986.12.1発売
 オリコン13位をマークした、千里クン初の12インチシングル。ジャケットのせいか、クリスマスソングとしてとらえる人も多いようだし、確かに聖歌のような凛とした趣はありますが、こんな名曲をクリスマスだけにしておくのはもったいない。希代の音楽家であり、真の詩人である千里クンの才能と、優しくて真面目な人柄がにじみ出ていますよね。何度聞いても飽きることなく、愛と信じることの強さをいつも実感してしまう。それがひとりぼっちの夜であっても…。杉並児童合唱団のみんなも、とっても素晴らしいですね。

◎いまCDで聴くなら… SLOPPY JOEII  


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