トンボメガネの男の子が教えてくれた、
あの素敵な黒人の男の子のうた。
これに限らず、大好きなマイケルのうたをあれこれ振り返る時、
いつも決まって、このあきらのうたに帰り着きます。
もちろん、今日もそうでした。
小さなモジュラーステレオで、毎日毎日聴いたうた。
楽しくって、弾んでて、気がついたら一緒に歌って踊ってた。
叱られたり、ケンカしたり、淋しくって、つまらなくって、
チビッコながらにブルーな時も、聴くだけで底抜けにハッピーな気分になれた。
それは、大人になってしまった今でも変わることがありません。
そんな音楽の素晴らしい力を、初めて示してくれたうた。
これからも、このうたを聴くたびに一緒に歌って踊るでしょう。
沖縄の男の子たちをきっかけにして、
いつしか大好きになってった、マイケル・ジャクソンを思い出しながら。
Ooh ooh MICHAEL,I want you back!
(2009.6.26)
note:LP「個人授業」1973.12.5発売
ベイビー・ブラザーズから改名、ジャクソン5をお手本にしたフィンガー5として再デビュー。一気にブレイクした彼らにとって、セカンドシングル「恋のダイヤル6700」と同時発売されたファーストアルバム(オリコンアルバムチャート最高3位)です。「ハレルヤ・デイ」から始まって「小さな経験」、アイル・ビー・ゼアの「愛はどこへ」や“インディアナ”ならぬ「オキナワへ帰ろう」、そしてマイケルのソロ「ベンのテーマ」と、ご本家のカバーが満載。マイケルの歌唱力と確かな音程と比べちゃうと可哀想ですが、当時世間を驚かせ、子どもたちみんなが大好きだったあきらのグルーヴ感いっぱいのボーカルが出色。あきらと正男がメインのこのナンバーは、今聴くと危うい部分が目立ちますが、やっぱり勢い良く出てくるわき水のようなあきらの熱唱がたまりません。もちろんオリジナルが最高だし、シンシアのライブバージョンもいいけれど、原体験のF5がイチバン。そんなかつてのチビッコたちはきっと多そうです。
◎いまCDで聴くなら… FINGER5 COMPLETE CD BOX