ナツメロ喫茶店/うたノートvol.22


ナツメロ喫茶店

うたノート.jpg

  こころに残るあのうたを、力をくれるそのうたを、ちょこっと綴っておきました。

vol.22

友達のガンバロン/ザ・バーズ、ジャニーズ少年団

(作詩・千家和也/作、編曲・ミッキー吉野 EP「ガンバロン'77」 1977)



「友達だろう 声かけて(ガンバロン)
 歩いてゆこう まっすぐに(ガンバロン)

 大人のひとに 言えなくても
 打ちあけられる 君になら」



すっかり大人になってしまった今でも、
昔の子どもみたいに思ったままを言い合い、
時には喧嘩したりもするけれど、
ありのままの素顔を見せられる友達が、ほんの少しだけいる。

それぞれ生まれも育ちも違っていて、共通の友達ではないのに、
彼らはいま、なぜだか同じときに大きな岐路に立っている。

考えあぐねた末に思い切った決断をしようとしたり、
すべてを捨てて新しい道に進もうとしたり。
その横顔は、潔くて頼もしくて、とても心を動かされる。

だから、話ならいくらでも聞くけれど、余計な助言はしない。
若さゆえに迷った日々とは、もう違っているじゃないか。
その不安な影法師も、ホラ、自信に満ちた背中から伸びているじゃないか。
そんなふうなことだけ言って、一緒に酒を飲んだ後、笑って手を振る。

でも、もしも、これから進む道で、
その固い決心さえ揺れるほどの蹉跌があったら、すぐに知らせてほしい。
それが遠いところでも、きっとすぐに駆けつけるから。

そう心でつぶやいて、このうたを口ずさみながら、今夜はゆっくり歩いて帰る。
肩を組んで口笛ふいて、夕映えの道を一緒に帰った日のように。

「悲しかったら 一緒に泣こう
 嬉しかったら 一緒に笑おう

 ホラ 僕がいるじゃないか(ガンバロン)
 ホラ 君がいるじゃないか(ガンバロン)」

(2008.7.28)

note:EP「ガンバロン'77/友達のガンバロン」1977.4発売
ご存じ、日本テレビの特撮ドラマ「小さなスーパーマン ガンバロン」のエンディングテーマ。小学4年生の頃から大好きなうたですが、何が好きかって言うと、歌詞も素敵ですが、やっぱりバーズのコーラスにかぶさるジャニーズの青い歌声と、あのガンバロンコール。肩を組み組み帰った夕焼け空を思い出して、胸がきゅっと締めつけられるんですよね。そして素晴らしい演奏はミッキー・スティーブとアサノシ、すなわちタケ、トミーを除いたゴダイゴ!ということで、サントラはゴダイゴ関連音源復刻レーベル「GEAR-matics」の第1弾として2007年に紙ジャケ復刻されました。即完売になりましたが、この間アンコールプレスされたそうですよ。


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