ナツメロ喫茶店/うたノートvol.42


ナツメロ喫茶店

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  こころに残るあのうたを、力をくれるそのうたを、ちょこっと綴っておきました。

vol.42

だから涙と呼ばないで/CoCo

(作詩・ 森本抄夜子/作曲・羽田一郎/編曲・亀田誠治 CDS「だから涙と呼ばないで」1992)




「春の午後は 強い風が吹く
 赤い木の実 つけるために吹く」


木の芽どきの薄ぼんやりとした頃は、
なんとなくすべてを億劫にさせるから、このうたを聴くんだ。


「鳥は遙か 遠い国へ飛ぶ
 傷ついても 生きるために飛ぶ」


見えない薄皮に包まれた気持ちを
きっぱりと断ち切るためにも、このうたを聴くんだ。


「Maybe May be
 誰もが変わってゆくのは
 少しずつ理想へと
 近づくためだね

 いつもの笑顔で見送りたいから
 瞳からあふれだす
 きらめきを涙と呼ばないで」


春の嵐は、優しく、厳しく、潔い。
だから、新たな出会いにも最後の別れにも
襟を正して立ち向かえる力をくれるんだ。

(2010.3.30)

note:CDS「だから涙と呼ばないで」1992.4.17発売
同じフジテレビ生まれのアイドルでも、80年代のおニャン子クラブと90年代の乙女塾では決定的に違う。無料の部活動と月謝の必要な塾通いの差というか。そんな冗談はともかく、意識の違いをまざまざまと見せつけた代表格がCoCoと言えるような気がします。このうたを最後にソロになった瀬能あづさも、卒業というより脱退という感じでしたよね。「じゃあね」と手を振って笑顔でサヨナラするのとは違い、自立心や闘争心、悲壮感みたいなムードがあふれているような…。でも、そこがホントの旅立ち、厳しい人生への船出を予感させて思わずグッときてしまうのです。 オリコン最高7位。

◎いまCDで聴くなら… CoCo☆うたの大百科その1


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