ナツメロ喫茶店/うたノートvol.44


ナツメロ喫茶店

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  こころに残るあのうたを、力をくれるそのうたを、ちょこっと綴っておきました。

vol.44

秋のIndication/南野陽子

(作詞・許瑛子/作、編曲・萩田光雄 EP「秋のIndication」1987)



秋は夕暮れ。


夕陽が差した舗道にのびる、
髪のリボンのシルエット。

風になびいてはらはらと。
風になびいてはらはらと。


ストリングスの調べのごとく、
三つ四つ、二つ三つと舞い散る木の葉。

千々にふるえてほろほろと。
千々にふるえてほろほろと。


寄せては返す波のよに、幾重につゞく雲のよに
しみじみと、またしみじみと
秋を浸して、いとをかし。

(2010.9.1)

note:EP「秋のIndication」1987.9.23発売
祝デビュー25周年。お色直しの豪華セット「ナンノ・アニバーサリー 25th」(こちらで紹介)の発売も決定したナンノですが、コレは全盛期、グリコ・セシルチョコレートのCMソングにしてオリコン1位を獲得したヒットナンバー。季節感と気品を信条とするCBS・ソニーのアイドルらしく、文学的でヨーロッパのムード漂う名作だし、クラシカルなサウンドがこの時期のナンノにぴったりですよね。
アレンジャーとしておなじみの萩田光雄さんが作曲も担当。同じフレーズなのに転調を繰り返しながらドラマチックに盛り上げる上、ちっとも飽きさせないのはさすが職人芸ですね。
“ルルル”バージョンのほかに、“きっと”バージョンや、名曲「話しかけたかった」を書いた戸沢暢美さんが別歌詞をつけた「カナリア」もあります。


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