ナツメロ喫茶店/うたノートvol.34


ナツメロ喫茶店

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  こころに残るあのうたを、力をくれるそのうたを、ちょこっと綴っておきました。

vol.34

キミはどんとくらい/立花理佐

(作詩・真名杏樹/作曲、編曲・山川恵津子 EP「キミはどんとくらい」1987)


立花理佐/キミはどんとくらい (MEG-CD)


「哀しい位 おかしな事ばかり 起るネ
 すぐに二人 テンテコまい キリキリまい あいまい!」

地球をおかしくしてしまったせいで、大きな天災が起こった時。
あたふたと動揺し、翻弄されて、さまようかもしれない。
それとも、自分さえ助かればいいと願ってしまうかもしれない。

「きれいなハート 忘れた大人たちばかりネ
 だからみんな ウキウキして ハラハラして ジラして」

世の中を揺るがす、おかしな事件や問題が起こった時。
人の不幸は密の味とばかり、噂話を囁き、愉しみにふけるかもしれない。
自分のものさしだけで測った邪推を並べ、指さして嗤ってしまうかもしれない。


今の時代に流されていると、いつの間にか
自分もそうなっているような気がして、空恐ろしい時。
恥ずかしげもなく誰かのせいにして、棘が生えてしまいそうな時。


そんな時には、このうたを聴いて、曇ってしまった心を磨こうと思う。
単純だけど、まっすぐな心を取り戻そうと思う。


「キミは どんとくらい どんとくらい
 真似して Don't cry Don't cry
 優しさを すりむいた時
 いつか どんとくらい どんとくらい
 お茶目に Don't cry Don't cry
 傷口に 愛をふりかけ
 笑ってみるの キミの隣りで」


昔から私たちの国の人々は、正直で慎ましく、真面目で、勤勉で、
真心と愛を持ち、身の丈と恥を知り、
お互いを思いやり、信じ合い、助け合って…そんな風にして長い時を生きてきた。

それが人の生きる道であり、当たり前のことだと、教わって生きてきた限りは。


キミは、どうですか?

(2009.8.12)

note:EP「キミはどんとくらい」1987.10.14発売
立花理佐3枚目のシングルにしてオリコン最高3位をマーク、ライバルの酒井法子を抑えて日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した代表曲。涙の受賞シーンも記憶に残っていますが、この曲といえばやっぱり浅野ゆう子の「セクシー・バスストップ」を彷彿とさせるバックダンサーの2人。歌の世界そのままに、コミカルで弾むようなパフォーマンスが微笑ましかったですね。マスクを被った凸凹コンビの1人は、ホンジャマカの石塚さんだったとか。ともあれ、彼女のキャラや声質、歌唱力には、マイナービートのツッパリソングより、こういうおきゃんなナンバーが似合ってますよね。自身も出演した吉幾三主演ドラマ「ヨーシいくぞ!」の主題歌や、当時は所属レコード会社の親会社だった東芝・暖房器具のイメージソングにも起用されています。

◎いまCDで聴くなら… 立花理佐 ゴールデン☆ベスト


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