シリーズ第8弾！70～80年代の夏うた！

　名曲コンピの定番「心に響く唄」シリーズといえば、1970～80代のナンバーを中心にフォーク・ニューミュージック、歌謡曲、アイドルポップスなど、さまざまなジャンルから、心の琴線に触れる歌を集めたコンピレーションアルバム。
　通販や生協のカタログなどでも類似品とは一線を画すほどの人気を得ているようで、第1弾が発売された2013年からの累計出荷枚数は10万枚を優に超えているとか。マニアはともかく、ごく普通の一般層にCDが全く売れなくなったと言われてはや幾年、これはまさに驚異的な数字ですから、いかに多くの人々の心に響いてきたかを証明するものといえるでしょう。
 
　思えばこのシリーズは、10年前の「心に響く唄」（ こちらで紹介）を皮切りに「心に響く旋律」（ こちらで紹介）、「心に響くご当地ソング」（ こちらで紹介）、「心に響くラブソング」（ こちらで紹介）と続き、19年には集大成の「心に響く唄BEST」（ こちらで紹介）が発売。
　これでオーラスかと思いきや、21年には「続・心に響く唄」（ こちらで紹介）、22年には「 新・心に響く唄」（ こちらで紹介）と、またコンスタントなリリースが再開されてきました。
　さらに今年1月には、市販品ではありませんが集大成、総集編といえる5枚組ボックス「 心に響く唄BOX」までが登場（先行販売しているお買い物チャンネル・QVCではボックスの解説を担当された長井英治さんが自ら出演紹介！）するなど、もはやブランド化したシリーズとなっています。
 
　これだけ出ていても、収録されていない名曲はまだまだあるもので、このたび第8弾「 心に響く夏唄」がリリースが決定しました！
　タイトル通り夏うたベストの構成で、シリーズとしては初のシーズンコンピということですので、手前ミソではありますが、プッシュさせていただきましょう！
 
　CD2枚組で、収録曲はめいっぱいの全36曲。70年代初頭のよしだたくろう「夏休み」を最古にしつつも、80年代が中心の選曲となっております。
　ちょうどアフターコロナになったタイミングでのリリースとなりましたが、奇しくもそれを象徴するようなアッパーチューン、例えばプリンセス プリンセス「世界でいちばん熱い夏」、松田聖子「青い珊瑚礁」「夏の扉」、ラッツ＆スター「め組のひと」、山下久美子「赤道小町ドキッ」といった開放感いっぱいの夏を感じるナンバーがそろい踏みです。
 
　もちろんそれだけでなく、米米CLUB「sure danse」、浜田省吾「BREATHLESS LOVE」など妖艶ムードを持つロックな変化球もありますし、バラードであっても、井上陽水「少年時代」、井上陽水・安全地帯「夏の終りのハーモニー」、鈴木雅之「ガラス越しに消えた夏」といった王道系のみならず、今井美樹「9月半島」、松山千春「浜辺」などアルバムアーティストの人気曲、谷村新司「22歳」や岡村孝子「風は海から」など陰鬱な夏があってもいいじゃないかというような哀愁系まで、同じ夏うたであってもそれぞれの心の多様性に対応できる、バラエティーに富んだ選曲となっています。
 
　また、ノスタルジックなレトロ感だけでなく、シティポップや昭和ポップスという昨今のトレンドもしっかり意識。風「海風」、南佳孝「モンロー・ウォーク」、来生たかお「気分は逆光線」、杉山清貴＆オメガトライブ「SUMMER SUSPICION」、カルロス・トシキ&オメガトライブ「アクアマリンのままでいて」、稲垣潤一「夏のクラクション」、杉山清貴「さよならのオーシャン」、杏里「SUMMER CANDLES」など再評価の高いナンバーやアーティストを網羅しています。
 
　誰もが知ってる有名曲にまじってビックリするような隠れ名曲がコッソリ入っていることもこのシリーズの特徴ですが、今回それにあたるのが飛行船「遠野物語」、ふきのとう「初夏」、五十嵐浩晃「想い出のサマー・ソング」あたりでしょうか。
　中村雅俊「盆帰り」、西城秀樹「聖・少女」のように、オリコンのトップ10ヒットなのに代表曲ではないためスルーされることの多い楽曲がチョイスされているのも見逃せません。
 
　ジャケットもこれまでの金曜ロードショー的な黄昏海岸の写真ではなく、青空にポッカリ白い雲。新章突入という感じですが、Amazonでは メガジャケ付きもアリということなので、この夏のお出かけのお供に、ぜひご用命ください！