ナンノのベッテン集はブルーレイ3枚組で237分！

　 1985年のデビューから数えて、40年目のアニバサーリーイヤーに突入するナンノこと南野陽子さん。
　近年は歌手活動にも積極的で、2021年には新曲「空を見上げて」「大切な人」を発表（ こちらで紹介の「Four Seasons NANNO Selection 」に収録、7インチヴァイナルとしても発売）するとともに、ジャジーなビルボードライブや、クラシカルなフィルハーモニー大音楽会なども開催。大人のシンガーとして活躍を続けています。
　恩師と呼ぶ萩田光雄さんとの活動を含め、ライブは何度も拝見させていただきましたが、ナンノさんの一言一句かみしめるように歌う丁寧な歌唱は、往時より味わい深くまさに“女優歌”というべき域にまで達していることを実感したものでした。
 
　とはいえ、最近はプライベートで世間を騒がせることがあったり、ファンをやきもきさせていましたが、久々の朗報が届けられました！
　なんと、 TBS「ザ・ベストテン」の出演映像をコンプリートをしたブルーレイ3枚組BOX「 南野陽子 ザ・ベストテン Collection 」の登場です！
 
　ナンノさんのテレビ番組歌唱映像としては2010年の25周年時、今はなきTHE CD CLUB NET SHOPで限定販売された「ナンノ・アニバーサリー 25th」（ こちらで紹介）以来。あの時は日本テレビ「歌のトップテン」出演映像のセレクションでしたが、今回はTBS「ザ・ベストテン」。
　しかも、初出演となった 86年 2月のスポットライトコーナー「さよならのめまい」から、番組が終了する89年の最後のランクイン楽曲「トラブル・メーカー」まで、出演回を網羅。初めてランクインした「悲しみモニュメント」、ベスト3入りを果たした「楽園の Door」、最初で最後の１位曲となった「話しかけたかった」、代表曲の「はいからさんが通る」や「吐息でネット」、ガチガチに緊張して歌詞が飛んだ「秋からも、そばにいて」などなど一連のヒット曲はもちろん、番組終了後の同窓会特番もナンノ出演の全4回分が収録されるとのこと。
　さらにボーナス映像として「ロッテ歌のアルバムNOW」や「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」などTBSの他の番組の歌唱映像を追加。3枚で約237分というボリュームになるそうです。
 
　ナンノの場合、トップテンには入ってもベッテンにはランクインしなかった曲もありますが、黒柳徹子さんとの歌前の楽しいトークも収録されるようですし、ユニークなセットや追っかけ中継、海外からの映像など、ベッテンならではの見どころが満載ではないかと思います。人差し指の瞬間移動、前歯を使ったエビフライのしっぽといった一発芸など、今も語り草となっている名シーンもしっかり収録されることを祈っております。
 
　今回は DVDではなくブルーレイということも特筆すべきで、映像はアップコンバートで音声もリマスタリングしたハイクオリティな仕上がりになる模様。
　加えて 50ページのブックレットには、ナンノ自身が語った全出演エピソードや番組出演時の写真も掲載。ナンノらしいマニアックでファンが喜びそうな話もたくさん披露されるでしょうから、こちらも楽しみです。
 
　BOXとしては「ザ・ベストテン 山口百恵　完全保存版 DVD-BOX」（ こちらで紹介）から始まったザ・ベストテンの映像集。
　これまでに「沢田研二 TBS PREMIUM COLLECTION」（ こちらで紹介）、「西城秀樹／ THE 50 HIDEKI SAIJO song of memories」（ こちらで紹介）、「ピンク・レディー／ Pink Lady Chronicle TBS Special Edition」（ こちらで紹介）、「河合奈保子／ NAOKO ETERNAL SONGS」（ こちらで紹介）、「ザ・ベストテン 中森明菜 プレミアム BOX」（ こちらで紹介）、「本田美奈子／ GOLDEN DAYS」（ こちらで紹介）、「 ザ・ベストテン チェッカーズ -永久保存版-」などが発売済みですし、最初に商品化されたTHE ALFEE「ザ・ベストテン伝説＆「ある日ィ突然!」」や、キャンディーズ（ こちらで紹介の「キャンディーズ メモリーズ FOR FREEDOM」に、解散までにランクインした2曲が収録）もDVD化されていますが、ひろみや聖子ちゃんをはじめ、トシちゃんにマッチ、キョンキョンなどなど、まだまだ見たい歌手はテンコ盛り。
　70～80年代のアイドルはテレビがホームグラウンドだったゆえ、テレビ番組での歌唱映像を伴って初めて成立するイメージがありますし、なんてったってベッテンは特別ですので、今後にも大いに期待したいものです！