祝40周年! ビクター時代のA面コンプ集がSHM-CD化!
超豪華10万円弱BOX（こちらで紹介）が出るおニャン子クラブを筆頭に、ライブ盤（こちらで紹介）を筆頭にCD復刻企画が始まった芳本美代子、来週に記念のニューアルバム「 ETERNITY
」の発売とライブ開催を控える斉藤由貴、現在いろんな企画が持ち上がっているという南野陽子や中山美穂、スケバン刑事３の風間三姉妹でコンサートを行うと発表した浅香唯や大西結花などなど、単体では１、２年はずれるはずのおニャン子ソロ組の国生（こちらで紹介）らも含め、華やかなスポットライトが当たっております。しかしですね、１ディケイドキャリアが長い40周年を迎える75年組も忘れてはなりません！
今や芸能界の大ベテランとして活躍する面々がそろっておりますけれど、まずはデビューが早かった太田裕美さん。昨年、一足先に記念アルバム（こちらで紹介）を発表するとともに筒美京平作品しばりの記念ライブを開催。さらには35周年記念の紙ジャケアルバムBOX（こちらで紹介）もアンコールプレスされました。
続いては最優秀新人賞を総ナメにした細川たかしさん。近頃は頭部の状況ばかりが話題に上るような印象がありますが、芸道40周年記念曲「 艶歌船
」をしっかりリリースしております。さらには日本ジュエリーベストドレッサー賞で50代の部門賞を受賞した片平なぎささんや、AKBの同姓同名アイドルが話題を呼んだ岡田奈々さんら、特別な動きはなくても息の長い活躍のメンツばかりです。
そんな75年組の中でも、アニバーサリーイヤーをひときわ盛大にとらえているのがこの人。そう、群を抜いて第一線で活躍し続ける岩崎宏美さんです。
ヒロリンは75年の4月25日デビューですから、来月でちょうど満40周年。
記念月には記念シングル「 光の軌跡
」、翌５月には記念のセルフカバーアルバム「
40th Anniversary Self Cover Best MY SONGS
」のリリースが決定しておりますし、ライブの方も精力的で、まずはブルーノート東京で「40周年感謝祭 スペシャル・ライブ」を開催し、5月末からは“岩崎宏美 40周年感謝祭 光の軌跡”と題した
コンサートツアー
今年のセットリストは“一緒に作ろう！岩崎宏美40周年コンサート”を合言葉に、昨年の“ツアーで歌ってほしいシングル曲のリクエストを受け付けていましたので（セルフカバーアルバムの収録曲はその結果を参考にしたそうです）、往年のファンも納得できる内容になりそうな予感がしますが、それだけではありません。
なんと８月６日には、旧知の仲である大江千里さんの住むニューヨークで、初のアメリカ単独公演も決定。今やジャズピアニストとして活躍する千里さんとのジョイントなんて、まるで夢のようですが、ヒロリンの40周年は、かつてないほど大がかりなメモリアルイヤーになる模様です。
デビュー時からファン層の幅広いヒロリンですが、これを機にまたぐっとファンを拡大させそうな機もいたしますが、それを狙ってか新作のセルフカバーアルバムは、単独盤「 40th Anniversary Self Cover Best MY SONGS
」だけでなく、記念感謝盤としてテイチク移籍後のシングル曲を収録した「シングル・コレクション2001-2014」を加えた期間限定生産の2枚組「
40th Anniversary Self Cover Best MY SONGS (40周年記念感謝盤)
」も発売。さらには、ビクター時代のシングル曲を網羅した3枚組名ベストのG☆B版が、SHM-CD「 ゴールデン☆ベスト デラックス~ザ・コンプリート・シングルス・イン・ビクター・イヤーズ
」として再発されることになりました！ヒロリンのシングル曲をまだコレクションしてなかった人には、絶好のタイミングだと思いますので、ぜひこの機会にお求めになってはいかがでしょう。
このベスト、元をたどればデビュー20周年を迎えた95年、益田宏美から岩崎宏美に戻し活動再開したタイミングでリリースされた3枚組ベストが原型。
デビュー曲の「二重唱（デュエット）」から当時の最新曲「朝が来るまで」、両Ａ面曲を含む初のシングルＡ面コンプリートとして、長年のファンが飛びついた完全ベストで、スタ誕決戦大会の音源や、成城学園で吹き込んだ初レコードのお宝音源もボーナストラックとして収録。ヒロリンファンを自認する人なら必携のアイテムとして、30周年記念BOXが出るまでは唯一の完全シングル集であり、ロングセラーとなっておりました。
それから14年後の2009年、このベストがG☆Bシリーズのデラックス版として廉価再発されるにあたり、前述のボートラをカットし、ベスト発売後の96年から99年にリリースしたシングル4曲「Believin'」「笑顔をみせて」「愛がいっぱい」「許さない」を追加収録して再編集されたというワケなのです。
このG☆B・デラックスは、ビクター時代のコンプリート・シングルＡ面コレクションとして今日まで好評を博してきましたが、それが今回そのまんまSHM-CD化されるということなのですね。
これまでヒロリンの場合、G☆Bシリーズには3種類もラインアップされており、昨年にはまず代表曲ベストが「 ゴールデン☆ベスト
」としてSHM-CD化済み。今回はそれに続くSHM-CD化で、アナザーベストの「 ゴールデン☆ベスト II
」も同時発売されるのですが、ヒロリンの軌跡をちゃんと聴こうとするならやっぱりこの3枚組以外にはありません。SHM-CDになることでお値段はほんの少しだけ上がりましたが、高品質CDでヒロリンのツヤのある歌声が聴けるのですから差額はあってないようなもの。40周年記念ライブのセットリスト的にも重なるでしょうから、即売でもしっかり売れそうな気がします。
そして、テイチク時代のシングル集がプラスされるセルフカバーアルバムの40周年記念感謝盤と、最新シングル「光の軌跡」と併せて買えば、岩崎宏美コンプリート・シングルＡ面コレクションが完成！
といきたいところですが、記念感謝盤の収録曲を見ると2001年2月に出た「ポケットモンスター」のエンディングテーマ「ぼくのベストフレンドへ」が抜けるみたい…。
ヒロリンは育ての親とも言える飯田チャコさんがビクターからテイチクへと移ったのに併せて移籍しましたが、この曲はその狭間でメディアファクトリーから出た企画シングルなので、入らないのは無理もないことなのですけど…（新作「MY SONGS」にはセルフカバーが収録されるようです）。
ただ、30周年BOXも入手困難となった今、40周年を機にフルコンプしたくなった人や、新しくファンになる人のためにもどーにかこーにか記念感謝盤に追加収録されることを願っております。
また、ヒロリンの場合、ビクター時代の紙ジャケは入手困難ですが、音源はライブ盤を含めMEG-CDで入手できますので、このシングル集をきっかけにアルバムへと進んでいく新規ファンが増えるアニバーサリーイヤーになればと思います。
なお、昨年末から始まっているビクターのG☆BシリーズSHM-CD化は、ヒロリンのみならず幅広く行われるとのことで、4月から6月までの3カ月でなんと27タイトルもリリースされるとか。
ヒロリンと同じく、桜田淳子「 ゴールデン☆ベスト~コンプリート・シングル・コレクション
」や石野真子「
ゴールデン☆ベスト~シングル・コレクション
」の2枚組コンプリートシングルＡ面集など、既発のG☆Bを単にSHM-CD化したタイトル以外にも、麻丘めぐみ「
GOLDEN☆BEST 麻丘めぐみ
」や飯島真理、ピンク・レディーなど往年のBEST ONEやCOLEZO！シリーズを焼き直したような1枚もの新編成も含まれるほか、これまでリイシューが頓挫していた深津絵里も出るそうです。というように旧盤はSHM-CDへとスライドしていくんでしょうが、現時点では混在しているのでお求めの際は注意が必要。
特にヒロリンは3種類出ていたG☆BがすべてSHM-CD化され、「GOLDEN☆BEST」というタイトルだけで6種類存在することになりますので、ネットショップはもちろん、リアルショップでお買い求めの場合もしっかりご確認を。
単に「岩崎宏美の『GOLDEN☆BEST』ください」と店員さんに言ってもコレが出て来るとは限りませんので、「3枚組の『 ゴールデン☆ベスト デラックス~ザ・コンプリート・シングルス・イン・ビクター・イヤーズ
』を」とお申し添えください。（2015.3.2）
