紙ジャケ&Blu-spec復刻、まっちゃんプレミアム!
あの衝撃的な「迷い道」でのデビューから32年のキャリアを誇る渡辺のまっちゃん。かつてはお茶目でかわいい音楽の先生みたいだったイメージも、今では陽気なラテン系ビッグママ(失礼!)のようになりましたけど、ずっーと好きなんですよね。歌も、歌声も、キャラクターも。
そんなまっちゃんですが、ヤマハのポピュラーソングコンテストで特別賞を受賞した1975年から数えると、今年で音楽活動35周年。
それを祝うかのように、待望のBOXがソニーミュージックのオーダーメイドファクトリーで候補に挙がりました! 実現すれば、あの名シリーズの仲間入りとなる「 Machiko Premium 1975-1982 」!
まっちゃんのアルバムは1度はすべてCD化されておりますが、現在ではほとんどが廃盤という残念な状況。2006年には初の4枚組BOX「 渡辺真知子 GIFT BOX 」が出ていますけど、漏れてしまった名曲の数々や未CD化のナンバーを思うにつけ、正直物足りませんでした。きっとそういうファンの方は多かったのではないかと思います。
しかししかし、今回はオリジナルアルバムが紙ジャケ&Blu-spec CDで復刻されるかもしれないのです!
さらに、アルバム未収録のシングルがボーナストラックで収録される上、レア音源入りのスペシャルディスクも付くという、こだわりよう。ファンなら垂涎、必携の究極BOXと言えるでしょう。コレはぜひとも実現させたいですよね。
まっちゃんのオリジナルアルバムは最新アルバム「 鴎30〜海からのメッセージ〜 」を除くと、78年のシビれるデビューアルバム「海につれていって」から、90年のラテン真知子が花開いた「TAHIBALI」までの全12枚が出ていますが、今回の企画では、まず第1弾として77〜82年の全音源がそろうアルバム7枚+αのセットとなっております。
買いやすいよう配慮がなされた分売でしょうが、コレはホントにうれしい。一気に4万で出されるより、1万円台で小分けにしてもらえると、世知辛い世の中、やりくりもつくというもんです。待つ楽しみも増えますしね(とは言え、オーダーメイドなのでヤキモキする期間も増えるかもしれないけど…)。
それでは第1弾となる「 Machiko Premium 1975-1982 」を簡単に紹介しましょう。
まずはデビュー曲「迷い道」と第2弾のレコ大最優秀新人賞受賞曲「かもめが翔んだ日」を含み、売れに売れた78年のファースト「海につれていって」。ホント世紀の名盤という趣で、潮の香りにむせぶようなインストから始まる冒頭の流れは、30年以上聴いているのにいつも感動的です。
センチメンタルな歌ばっかりではなく、ゴキゲンな「愛情パズル」やカワイイ「朝のメニュー」もいいし、シャンソンみたいな「片っぽ耳飾り」や「今は泣かせて」なんかも大好きだったなあ。
ボーカリストとしてはもちろん、ソングライターとしての才能とセンスに脱帽したものです。
あの頃、歌謡曲からニューミュージック側に歩み寄ろうとしてた人は大勢いたけど、その逆を行ったのはまっちゃんが最初ですよね。
お次は、アッコちゃんもユーミンも名曲と認めてた「ブルー」を含むセカンド「フォグ・ランプ」。超売れっ子になったばかりに孤独や焦りを感じてしまうような、そんなムードが漂う私小説的な仕上がりです。
ノリノリになってしまう「今夜は踊って」も、おセンチな「少しはまだ悲しいけれど」も、明暗どちらもまっちゃんなんですが、これを聴くたびに正直でデリケートな人なんだな、と実感します。
そんで79年。新人賞のご褒美でサンレモに出かけたり、海外でイマジネーションを膨らませたサード「遠く離れて」。
トロピカルなジャケットも素敵だし、名曲「ワインとあなたと」も大好き。ライブでもバックを務めたスタジオミュージシャンたちとの息もぴったりですよね。ソフィストケイト・ポップ「別れて そして」は絶対売れると思っていたんですけど…。正負のバランスが最高で、まっちゃんのシングルでは今だにイチバン好きな歌です。
スケールの大きな哀愁ミディアム「季節の翳りに」を筆頭に、ちょっと悲壮感も漂うけれどシックな「メモリーズ」も聞き逃せません。メッセージソング「PLAY MAP」はまっちゃんの真骨頂。80年代への飛躍を予感させる、ニューサウンドを聴け!
80年、カネボウのCMソング「唇よ、熱く君を語れ」の大ヒットでふたたび上昇気流に乗ったまっちゃんですが、ぐっと幅が広がった感じの「ライブラ」も好盤。全編を通して、ポップな曲が増えているし、シンセサウンドも入ってるし、ジャケットとは裏腹きらびやかな世界が展開されておりますね。
「唇よ〜」の次の「ホールド・ミー・タイト」では露出が急に少なくなった印象がありますが、もっとヒットしても良かったですよね。
81年には初のLA録音盤「Feel Free」。ドン・グルーシンのもと、開放感いっぱいにフュージョンでノりまくるまっちゃんの勇姿よ。
ウエストコースト・ロック、AOR、スイングジャズ、そして歌謡曲などクロスオーバーさせ、一回りも二回りも大きくなったまっちゃんを感じます。「蝶のように」「雨がやむまで待って」「それなのに私は」などのメロウ系も素晴らしいですよね。
今回のラストは82年の「そっと ふりむいて」。これはジャケットからして驚きましたけど、中身もぐーんと濃くなって、まっちゃんが1人10役をこなした女の園。シティガールやブリッコギャル、はたまた逆ナンしちゃう悪女にノゾキの女スパイなどなど、妄想系あり、情念系あり、早変わり1人舞台の傑作です。おなじみの「好きと言って」もイイですよね。
という5年分のまっちゃんがズラリとそろったボリューム1。最初は年に2枚のハイペースだったため、7枚もあるんですね。この7枚は、真知子サウンドを構築した船山基紀さん時代という括り方もできますね。
あ、今回、アルバム未収録のシングル「いちどだけ冒険者/インスピレーション」や「たかが恋/キス・ミー・ワン・モア・タイム」もボートラ収録され、長らく未CD化だったB面曲がやっとCDになります。
そしてお待ちかね、スペシャルディスクはヤマハ音源集。記念すべきポプコン入賞曲「オルゴールの恋唄」をはじめ、ポプコン音源が入るということですから、CD選書をそろえてるという人でもスルーはできませんよね。
むろん、今回はBlu-specの高音質ですし、オーダーメイドファクトリーはリクエストがなければ成立しませんので、選書をお持ちの皆さんもぜひ、ご協力をお願いします。
なお、このVol.1が成功した暁には、間違いなくVol.2が出るでしょうし、そこではベスト盤やシングルCDのみ収録の作品もきっと入るでしょうから、あとはデビュー30周年記念の最新アルバム「 鴎30〜海からのメッセージ〜 」とNHKユアソングの最新シングル「 いろいろな白 」をそろえれば、ファン悲願、まっちゃんのスタジオ音源がついにコンプリートになるはず。
さらにライブ(20周年の「 歌祭~歌って・歌って・恋をして 」や、こちらでも紹介したDVD付きの「 渡辺真知子コンサート/それでも I love you ~横須賀より愛をこめて~ (CD&DVD) 」)をそろえれば、きっとカンペキに。
そういえば20年ぐらい前、林真理子女史が「この人の才能はもっともっと評価されなくちゃならない」とNHKのラジオで話しているのを聞いて膝を打ったものですが、ホントその通りだと思います。
あの飛び抜けた才能とセンスをもう一度再評価することで、新作もドンドンでたり、現在の活動の場もさらに大きく広がって、1人でも多くの人がみんながまっちゃんの歌に癒やされ、元気づけられるといいなあ。
そうすれば、心に希望の翼を広げて、翔び立てることができるように思うんです。ホントそれほどのパワーがあるんですよ、まっちゃんの歌には。
ということで、皆さまご協力のほどよろしくお願いいたします!
(2010.1.7)
*なんと投票開始からわずか1週間というスピードで、2010年1月15日に1stステージをクリア! 4月12日、2ndステージの規定数に到達し、無事復刻が実現しました。ご協力ありがとうございました。なお、予約受付は2010年5月19日まで延長となりました。引き続きよろしくお願いします。
*タイトルが『Machiko Premium Vol.1』→『Machiko Premium 1975-1982』に、型番が「DQCL-1651」→「DYCS-1160」に変更となりました。
*入手できなかった方に朗報! オーダーメイドファクトリー「アンコールプレス」対象商品となり、予約の受付が開始されました!(予約受付期間:2010年10月06日から2010年11月10日まで)
*2010年11月8日、アンコールプレス決定!予約期間が2010年12月1日まで延長されました。
*2011年8月19日から、2度目のアンコールプレスの受け付けが開始されました!(予約受付期間:2011年08月19日から2011年09月28日まで)
*2011年12月6日、2度目のアンコールプレス決定!予約期間が2012年1月11日まで延長されました。
*再プレスの要望が相次ぎ「Machiko Premium 1983-2011」とともに追加生産が決定。2012年10月26日より限定販売がスタートしました。特設ページも開設されています。