沙織、淳子、裕美、宏美、真知子をヨシリンが歌う!
岩崎良美さんと言えば一昨年の電撃結婚に驚かされましたけど、やはりリア充、ちょうどその頃に出たセルフカバーアルバム「 色彩の主人公 」もとても素晴らしい出来で、ボーカリストとしてもますます円熟味を増した感がありました。
それを証明するように、昨年にはセルフカバーシングルを3枚連続(「 涼風 2012 」「 ふれて風のように 2012 」「 愛がひとりぼっち 2012 」)でリリースしたり、先月にはライフワークであるセルフカバーアルバムの新作「 赤と黒から・・・・・III 愛してモナムール 」も発表(新曲の「ありふれた奇跡のうた」も必聴ですぞ)するなど、ヒロリンもビックリの精力的な音楽活動を続けています。
さすがヨシリン、大輪ぞろいの80年組を牽引しただけのことはある、と長年のファンとしてはウレシイ限りなのですが、なんと来月にもカバーアルバム「 THE REBORN SONGS~シクラメン~ 」が発売されます!
ひと頃のブランクを思えば夢のようなリリースラッシュに、感涙している方は少なくないと思いますので、復刻盤ではありませんが、予約促進の意味も込めて紹介させていただきましょう!
今回のカバーアルバムは、従来の流れとは別で、なんと徳間ジャパンの「THE REBORN SONGS」シリーズの1枚として出るのだとか。このシリーズは“日本の音楽シーンを彩ったヒット曲を、同時代を駆け抜けてきたアーティストにより新録音で再生する企画”ということで、他にはゴダイゴのタケカワユキヒデによる「 THE REBORN SONGS~LEGEND~ 」、生まれ変わったサーカスの「 THE REBORN SONGS~80’sハーモニー~ 」、石川ひっちゃん「 THE REBORN SONGS~すずらん~ 」などが発売されるのだとか。
といっても、今回プロデュースを手がけたのは「色彩の主人公」に続いて長岡和弘さん!
長岡さんは、甲斐バンドのベーシストからポニーキャニオンのディレクターに転身、今はフリーのプロデューサーとして知られる方です。ヨシリンがポニキャンにいた時には担当ではありませんでしたが、アイドルファンにはポニキャン復刻3人娘(?)のひっちゃんを筆頭に、斉藤由貴さんの数々の名盤でおなじみのことでしょう。
「色彩の主人公」もとても良かったので、否が応でも期待が高まっているのですが、特筆すべきは今回の選曲。基本的には、ヨシリンと同時代のポップスや歌謡曲を中心としたということですが、個人的嗜好にドハマリなのです。
お約束の「タッチ」はおいといて、まず注目したいのは「二重唱(デュエット)」! そう岩崎宏美のデビュー曲です。お姉さんの歌を歌うだけでもニュースなのに、この曲を選んだセンスに脱帽します。
コレだけも買いでしょうけど、スゴイのはこれから。ヒロリンも大ファンだった南沙織「色づく街」、ヒロリンの同期・太田裕美の「木綿のハンカチーフ」、阿久悠トリオでヒロリンと大の仲良しだった桜田淳子「しあわせ芝居」、ヒロリンと今も仲良し(ニューアルバム「 Love 」にも参加してるそうです)の渡辺真知子「迷い道」と、なんだか芋づる式にゆかりの名曲がチョイスされております。
さらには同期の柏原芳恵「春なのに」、2年後輩の原田知世「時をかける少女」、中森明菜「セカンド・ラブ」、そしてフレンチ好きなヨシリンらしいサーカス「Mr.サマータイム」。
筒美作品はもとより、みゆきサンやユーミンのナンバーを含んでいますし、意外性のある10曲ですよね。五十嵐浩治さんが手がけたというアレンジもどんな仕上がりなのか、とっても楽しみです。
レコーディングはビックリするほどスムーズで、ヨシリンのボーカルは絶好調だったそうですし、アルバムの完成度は長岡さんも太鼓判を押している模様。とにかく、すべて新録、この内容で2千円ですから、コレはぜひとも入手したいところ。
そして大評判を呼び、続編が出るのを早くも期待しております。なぜなら、シンシアをもう1曲歌ってほしいので…。次回は「ひとかけらの純情」、ヒロリンのファミリーとして出た「オールスター家族対抗歌合戦」でヨシリンが歌った思い出の曲をレコーディングしていただきたいと切に願っております。
あ「ひとかけらの純情」といえば、この前、通常の市販とは別チャネルから出たシンシアの廉価盤ベスト「 南沙織 スーパー・ヒット 」にカラオケが初収録されています! 「 南沙織 ベスト・ヒット 」と合わせると「17才」「色づく街」「ひとかけらの純情」という3曲のオリジナルカラオケがそろいますので、シンシアファンや筒美カラオケフリークの皆さんはチェックをお忘れなく!
(2013.5.14)