祝!なごみーず公演150回記念、スペシャルCD!
なごみーずと言えば、ご存じ命名者の太田裕美さん、伊勢正三さん、大野真澄さんのユニット。2004年のジョイント以降、どんどん発展し、全国津々浦々各地で公演を重ねていることはすっかりおなじみですよね。
ヤング101、かぐや姫や風、そしてガロ…このかつてのフォーク界のアイドルと大御所たちによるコンサートは、70年代に青春を送った津々浦々のオジさんやオバさんを感涙の渦に巻き込み、絶大な支持を受けています。
それぞれの代表曲や新曲はもちろん、抱腹絶倒のMCや、ほんわかしているのに実は真剣勝負のセッションなど、とにかく拍手喝采。
ワタシも何度か拝見しておりますが、子どもの頃に大人に交じって見たコンサートみたいな感じ(現在も当時の年齢差そのままの感じで、お子様をのぞくとこのワタシですらヤングの部類に入る感じなので余計にそう思ったりして)で、違う土地で見ても根っこは同じでなんともあったかく、心地よいひとときを過ごせるのですね。
きっと、これをお読みいただいている皆さんの中にも、わが町に3人が来てライブに行ったという人もかなりの数に上ることでしょう。
そんななごみーずのコンサートですが、なんとこの5月15日には東京・国際フォーラムで通算150回目を達成。当日はスペシャルなお祝いもあったようで、いつにも増して盛り上がり大感動の一夜に相成ったようです。というのも、何はさておき駆けつけるつもりだったのですが、どうしても仕事の都合で伺うことができなくなったのですね…。
当日の模様をお聞きするにつけ、とっても残念な思いでおりますが、きっと全国にも同じような状況の方も多かったことと思います。
なので、ここは一つ、コンサート会場限定発売のCDでなごみーずを聴いてフラストレーションを解消しようではありませんか。
当日は、公演150回を記念ということで新しいスペシャルCDが先行発売されましたが、通販でも手に入りますし、Sony Music Shopでの取り扱いもスタートしたことですしね。
それが、ジャケットのイラストも素敵ななごみーずの新作「 アコースティックナイト 2nd 」。
2007年に出たライブダイジェスト盤「 アコースティックナイト 」に続き2枚目となるCDですが、今回はなんと豪華なデジパック仕様のスタジオ録音盤。
ライブでは、昔からずっとの太田さんの喉のコンディションや正やんの発声を心配してしまうこともありますが(むろん長年の裕美ファンとしてはそれも醍醐味ですよね)、スタジオ版ならでは、3人の演奏とハーモニーがバッチリ決まったミニアルバムとなっています。
収録曲はそれぞれの代表作を2曲ずつ、センチメンタル・シティ・ロマンスの細井豊さんとおなじみのパーカッショニスト・浜口茂外也さんによるサポートのもと、計6曲を夢の競演でという形になっておりますが、まずは、最近のセットリストでオープニングを飾る3曲。ガロのエバーグリーンな「地球はメリーゴーランド」、イルカのシングルとしてもおなじみの正やん「海岸通」、そして太田さんは大瀧御大効果で知名度が高くなった「さらばシベリア鉄道」。
続いてはソロコーナーなど中盤以降に演奏されるパターンの多い3曲。ボーカルが作詞しあおい輝彦さんが大ヒットさせたオリコンNo.1シングル「あなただけを」、もはやスパニッシュバージョンが定着した太田さんの「九月の雨」、オーラスは総立ち手拍子で盛り上がることの多い風の名作「ささやかなこの人生」となっております。
「地球はメリーゴーランド」は大野さんのソロアルバム(こちらで紹介)で一足お先にレコーディングされておりますが、原曲が素晴らしいことは当然ですが、3人のコーラスワークはやっぱり素晴らしいですよね。
40年近く経とうが変わらない本物の魅力に、年を重ねたがゆえの円熟味が加わり、大人の余裕と言いますか、オリジナルとはまたひと味違った味わい深い作品と言えるでしょう。
復刻盤ではありませんし、中にはオリジナル録音がイチバンとおっしゃる方がいるのも承知していますが、3人はいまだ現役、現在進行形。ユニットの個性も完成し、もう皆さんのライフワークになっているとも言えますし、ファンとしては応援あるのみ。ますますのご活躍をお祈りしております。
ただ欲を言えば、なんだか太田さんのライブ活動はなごみーずがメインになった感がありますので、もっとソロコンサートをしてほしいなあと思いますし、そろそろニューアルバムを出す気になってほしいな、なんて希望しております。
(2010.5.21)