パフパフッ! 気分は大磯ロングビーチ、80年代ギャルの夏!
ゴールデンウイーク以降、ちょっとランダムな紹介になってしまっているこのコーナー。相変わらずの書き飛ばしながらGW進行分として書きためてたんですけど、飛び込み新譜やら何やらで予定を変更したり、更新を前後させたり何だかシッチャカメッチャカになってたりして。
そのせいか「アレは取り上げないんですか?」「コレはスルーしたのか!」というメールを珍しく頂戴したりしていますが、一つ一つにお返事はできなかったりするので(すみません!)、この場を借りて…浅香唯デビュー25周年記念企画の初期7作品BOX「 紙ジャケットCD-BOX 」や紙ジャケ単品につきましては、スルーさせていただきます。あいすみませんが、その他につきましては順を追って更新しますのでお楽しみに。(と書きつつ、この原稿自体、以下の文はGW前にしたためていたものだったりして…)
さて、この春先、“よみがえれ、私。”のキャッチコピーで話題を呼んだ資生堂IN&ON。お久しぶりっ子の石川秀美や河合その子に、荻野目洋子、伊藤つかさの80年代アイドル4人が起用され、ビックリした人も多いことでしょう。
ターゲットの40代女性よりもアラフォー男性の間で話題沸騰、みんなを胸キュン気分にさせたのは記憶に新しいところです。
マニアではないごくフツーの皆さんの間でも、あの時代のアイドルをもう一度聴きたいという感じは高まっているみたいで、ウレシイ限りです。あのへんのメンツって、名曲スペシャルみたいな番組でもシカトされてしまいますからねえ。
とはいえ、アイドル系って、一般向けのナツメロ系コンピ盤であってもスルーされてしまいがちなんですよね。80年代なら、聖子以外はなかなか…というイメージがあります。
しかしですね、このコンピならそんな欲求不満も解消されそう。80年代に大ヒットした女性アイドルたちのサマーソングを集めたという「 アイドル・サマー’80 」なら!
松田聖子「夏の扉」から始まって、まるで往年の大磯ロングビーチ、あの水泳大会のステージのように、次から次へ繰り出される夏ヒット。
順不同ではありますが、そんな妄想をもとに、おりも政夫か鶴ちゃんかという気分で、応援ラッパをパフパフッ!と鳴らすみたいに紹介してまいりましょう!
噴水のしぶきが光る中、資生堂エクボ・ミルキーフレッシュな聖子ちゃんをノリと呼んだのは、同じく資生堂シャワーコロンの香りに包まれた同級生・岩崎ヨシリン。Tシャツ姿ではありますが、爽快な「涼風」はほんと名曲ですよね。
続いて、トロピカルな舞台に立つのは、花の82年組。コーク大好き・早見優「夏色のナンシー」はともかく、あなた様サマー・石川秀美「ゆ・れ・て湘南」、キャプテンを率いた松本伊代「太陽がいっぱい」と、一般ではなかなかチョイスされない名曲がいっぱいです。
果たして伊代ちゃんはズルしてプールに足をつけるのか、優ちゃんは恋コロンみたくお尻に食い込んだ水着を直すのかというのも気になるところですが、一番の話題は前乗りした秀美とヤッくんはどうだったのかだったりして…。
ダイナマイトなビキニの河合奈保子はイメチェン大ヒット「エスカーレーション」、黒いワンピでボーイッシュというか女児スタイルみたいだった荻野目ちゃんは「さよならの果実たち」。これらのへヴィな筒美系サマーもイイ味出してますよね。
相変わらず無表情なWinkの「淋しい熱帯魚」、25周年記念企画が待たれる南野陽子は夏なのに哀愁たっぷりの「パンドラの恋人」などなど、80年代後半組がひとしきり歌い終わったら、メインイベントは水上騎馬戦。
ステージではスレンダーな伊藤智恵理が張り切って、パレオ付きの水着で「ココナッツの片思い」を歌っていますが、オンエアでは小さく右下画面で流れることになってます…。
そういえば、夕ニャンも大磯からの中継がありましたし、ココはやっぱりあぶ・なーい!おニャン子組も出してちょんまげ!
ということで、春のうたですが歌詞に夏が出てくる河合その子の卒業ソング「青いスタスィオン」、ノックミー!のかけ声が自然に出てくる国生さゆり「夏を待てない」、これまたコール込みで覚えている渡辺美奈代「瞳に約束」、プールサイドに似合う渡辺満里奈「マリーナの夏」と、早苗ちゃんを除く初期ソニー組が並びます。そういえば、マリナくんはとんねるずの「みなさんのおかげです。」の中で、水泳大会のパロディーをヤラされてましたね。
また、80年代アイドルだけでなく、70年代に数えられるお姉さん方も出演。いや、水泳大会ではなく「シャボン玉こんにちは」の中継で大磯にやって来たのは、キンキンと司会をしてる太田裕美さんでした。80年のスマッシュヒット「南風−SOUTH WIND−」は“君は光のオレンジ・ギャル”でおなじみ、キリンオレンジのCMソングであります。
あの頃はイケイケだったJAL協力のもと、沖縄からの中継は石川優子お姉さんの「シンデレラ サマー」。水着披露は優子さんではなく、キャンペーンガールの津島要嬢でした。
そして季節は変わって寒中水泳。海外からの中継となりますが、角川3人娘の原田知世。日本は初冬でもニューカレドニアは夏。リゾート気分いっぱいに「天国にいちばん近い島」を歌います。
とまあ、プールサイドで思わずポロリしちゃったぐらいにかなり赤面、ヒジョーに下世話な妄想で恐縮ですけど、この80年代女性アイドル夏コンピなら、そんなヤバイ楽しみ方もできちゃうぞ!と。そして、やったね!とばかりに、歌って踊ってアゲアゲ気分でイケちゃうぞ!と。
(2010.5.10)