今度は夜ヒット！ 百恵ちゃんの歌唱DVD-BOX第２弾！
オリコンによると初動だけで4.9億円を売り上げるなど、伝説の偉大さと不況を物ともしない経済効果をまざまざと見せつけた出来事でした。
あれはザ・ベストテン30周年に加え、ホリプロ創業50周年にあたることで実現した夢の企画でしたが、今回、引退30周年とフジテレビ開局50周年を記念し、新たなBOXの発売が決定しました！
それが、フジに現存する夜のヒットスタジオ全56回放送分の全シーンを収録、約7時間におよぶ6枚組DVD-BOX「 山口百恵 in 夜のヒットスタジオ [DVD]
」！このBOXは本編5枚＋特典1枚という構成になるようですが、本編に収録される全24曲合計56回の出演は、シングルでいえば1975年6月23日放送の「夏ひらく青春」から、さよならコンサートの翌日、1980年10月6日のラスト出演「さよならの向う側」まで。
全24曲ということは、ほかに「ささやかな欲望」「白い約束」「愛に走って」「横須賀ストーリー」「パールカラーにゆれて」「初恋草紙」「夢先案内人」「イミテイション・ゴールド」「秋桜」「乙女座宮」「プレイバック Part 2」「絶体絶命」「いい日 旅立ち「美・サイレント」「愛の嵐」「しなやかに歌って-80年代に向って-」「愛染橋」「謝肉祭」「ロックンロール・ウィドゥ」といったレギュラーシングル曲に加え、アルバム曲「不死鳥伝説」「This is my trial」、そして引退記念シングル「一恵」の映像が一堂に見られることになりますでしょうか。
生放送ですし、ヒットしてからの出演だったベッテンとは違って、新曲としていち早く披露していたフレッシュな歌唱も見どころと言えましょう。
さらに、これらに加え、夜ヒット恒例のオープニングメドレーなど、持ち歌以外の歌唱も含まれているようで、なんと合計120回以上の歌唱シーンが収録されているそうです。
殺人的スケジュールで、リハーサルやランスルーに間に合わなかったスタ誕の後輩、ピンク・レディーの代わりに、淳子とともにカメリハをするシーンも入るようですから、なんとも楽しみですよね。
ザ・ベストテンと違って、CSでたびたび放送していた夜ヒット。ＮＧアーティストもいますので、全てとはいわないまでも百恵ちゃんの出演回も再放送を繰り返していましたし、昨年には75年の出演回なども初オンエアが実現していました。
なので厳しいコアファンにとっては激レアと言えないかもしれませんが、現存する出演回が全部そろう上、DVD-BOXの発売となると話は別。アーカイブスとして貴重なモノになることに違いはありません。
ベッテンのBOXでは同じ曲の繰り返しに、リアルタイムのファンでも辛かったという声もあったようですが、テレビ放送じゃなくDVDなので、見たい時に見たい所だけ見たら解決すんじゃないかと思いますけど…。
しかも今回は、芳村真理さんや三波伸介さん、井上順ちゃんらとの軽妙なトークはもちろん、歌謡ドラマコーナー、コンピューター占いなど夜ヒットならでは映像も余すところなく収録されるようですからね。
さらに特典ディスクには「スター千一夜」「ラブラブショー」といったフジテレビの他番組の出演映像も凝縮して収録予定なのだとか！ コレはもう入手するしかないでしょう。
ベッテンでは3年弱でしたが夜ヒットは5年弱。ということは髪は命、手ざわりごと女の命と歌った百恵ちゃんならでは、衣装だけでなくヘアの変遷をあらためて確認できるのも楽しみ。
百恵ちゃんの「セシールカットよ」という発言でジーン・セバーグを知ったワタシにとっては興味津々。モンチッチみたいな日出女子高校則違反のパーマも意外とカワユかったですし、大人っぽいけどちょっとモサっと見えたロングヘアやカオーフェザーのしなやかミディアム、そして堂々としたカーリーなど、そういう面からの鑑賞もうれしさひとしおです。
また77年初めあたりまでは、忙しさか思春期後期特有の不安定さか、お肌とかにも変化が出てたようでよく心配したものですが、そのへんの様子も、あの頃を思い出してチェックしてみたいですね。
なお、最後の出演となったさよなら百恵ちゃんの回では友人のスターたちが駆けつけ、涙ながらに歌のお別れをしましたが、あの豪華な映像もDVDで見られるのですね。
トリオとして活躍した桜田淳子と森昌子をはじめ、いつも共演していた新御三家、親友のアン・ルイスに太田裕美、かわいい後輩・岩崎宏美にピンク・レディー、高田みづえ、百恵ちゃんが尊敬していた素敵なお姉さま・和田アキ子らのファンも、ぜひご予約ください。
とはいえ、その後に期待してしまうのは出身地、日テレ。桜田淳子、岩崎宏美や石野真子、柏原芳恵などスタ誕出身者の日テレで番組での歌唱DVDは、ファミリー的だったというスタッフの愛情までが映り込んでいるせいか、他とは一線を画す感じがするんですよね。
特にふるさと・スタ誕で歌う姿は全然表情が違って見えますから。この際、百恵ちゃんの日テレ編も発売されますように。
そして、他の伝説的アーティストたちもこれに続き、ベッテン、夜ヒットの映像がゾクゾク商品化されますように！
（2010.4.27）
＊詳細は山口百恵 in 夜のヒットスタジオ Official Websiteでご確認ください。
