発売30周年企画第3弾、1枚飛ばして4th！

　デビュー30周年時の2015年から始まった、渡辺美里さんの発売30周年アニバーサリーエディション。
 
　2015年はファーストの「eyes」（ こちらで紹介）、2016年はセカンドの「Lovin' you」（ こちらで紹介）と続き、2017年はサードの「BREATH」かと思いきやリリースはされずに終了。結局今年の元旦に、一つとばして4thアルバムの「ribbon」が5月に出ることが発表されていましたが、ここに来てようやく予約受付がスタートしました！
 
　まず、7インチサイズの特製BOXジャケットとなる初回生産限定盤「 ribbon -30th Anniversary Edition-(初回生産限定盤)(DVD付) 」は、CDと1988年当時の貴重な映像集のDVD、未公開写真を多数掲載したスペシャルフォトブックのセット。どうせ買うならこちらという感じの豪華版です。
　一方、通常盤の「 ribbon -30th Anniversary Edition- 」はCDのみですが、初回限定で紙ジャケット仕様になるそうですから、こちらも早めのご予約を。
 
　ちなみに、どちらも共通のCDは高音質のBlu-specCD2で、ニューヨークでマスタリングされた最新音源、ボーナストラックが3曲収録される上、ブックレットには約5,000字にも及ぶライナーノーツも掲載されているそうです。
　これまでのみさっちゃんの30周年エディションは、それぞれLP復刻や特典カセットという過去のソフトも絡んだ企画でしたので、今回はまさかのMDか？などと思っていましたが、当該アルバムリリースの時期はMDメディア普及の違いますし、もちろんないようです。
 
　余談はさておき、せっかくですので、肝心のアルバムを簡単に紹介しておきますと、「ribbon」は1988年5月28日、“戦後最大のポップアルバム”という大仰な触れ込みでリリースされた4枚目のアルバム。アーティストパワーもちょうどピークへと向かっていた頃で、オリコン1位をマークする大ヒットを記録しました。
 
　収録曲を見てみると、まず目を引くのが、みさっちゃん自身も出演したUCCのCMソングがらみの3曲。オリコン2位をマークした先行シングル「恋したっていいじゃない」をはじめ、リカットされてオリコン9位まで上昇した「センチメンタル カンガルー」、後に「君の弱さ」との両Ａ面でシングルカットされ4位を記録した「10 years」というおなじみのナンバーです。
　次にRemix Versionではありますが、発売の1年前の「悲しいね」と2年前の「Believe」という過去のコムロシングル2曲。そして「センチメンタル カンガルー」のリカットの際、カップリングとなった「ぼくでなくっちゃ」。というように、先行シングルやリカットを含めシングル曲が都合6曲も入っているのですね。
 
　洋楽っぽいシングルの切り方というか、後から見ると代表曲に数えられるナンバーも多数で、さらに「19才の秘かな欲望（The Lover Soul Version）」はセカンドアルバムに収録されていた岡村靖作品の別バージョンですから、まさにベスト盤っぽいアルバムといえる内容となっています。そういう意味では、前作のアニバーサリーエディションががスルーされてしまったのは代表曲といえるナンバーが入っておらず、セールス的に苦戦しそうだからというのが理由なのかもしれませんね。
 
　これに、当時からみさっちゃん自身が名曲と自認しプッシュしていた「さくらの花の咲くころに」などアルバム書き下ろしのナンバーを加えた11曲となっていますが、今回はボートラ3曲が追加。「eyes」の時がアルバム未収録のシングル曲だったので、今回もそうなるでしょうか。
 
　いずれにしてもコレクターズアイテムなので、お祝いの意味を込めて入手するファンが多そうな気がしますが、初回生産限定盤が完全生産限定ですので、迷っている人はお早めにどうぞ。