アッコちゃん40周年の超豪華パッケージ！

　天才アッコちゃんも今年でソロデビュー40周年。ということで、40年間のオールタイムベスト、その名も「矢野山脈」がリリースされることになりました。
 
　何をどうやろうがどこを切っても金太郎飴なアッコちゃんですし、基本は動かざる事山の如し、という感じの活動ですのでまさに今回のタイトルは言い得て妙という感じがしますが、今回はアッコちゃん史上最大、スケールの大きさに驚く内容です。
 
　それが完全限定盤の「矢野山脈 (完全生産限定盤) 」（10月4日までの予約限定商品）なのですが、なんと全曲最新リマスタリング音源のCD４枚にDVD、写真集という超豪華版なのです。
 
　内訳はといいますと、まずはCD3枚にわたる「BEST SONGS」（これが通常盤「矢野山脈 (通常盤) 」として同時発売）。デビューアルバムのオープニングを飾った76年の「気球にのって」から2015年リリースの最新アルバムのタイトル曲「Welcome to Jupiter」まで、51曲を収録。
 
　ファン人気不動のナンバー１「ひとつだけ」をはじめ、YMOワールドツアーで喝采を浴びた「在広東少年」、ドラマ「やっぱり猫が好き」のテーマにもなった「David」といった代表曲に、最大のヒットのニューバージョン「春咲小紅（矢野山脈ver.）」をプラス。まさに40年のやのの歴史が堪能できる感じですよね。
 
　そしてCDがもう１枚。貴重な27曲を収録したレア音源集「BEST ANOTHER SONGS」ということですが、コアなファンとしては全アルバムはもとより、30周年時のオールタイムベスト（こちらで紹介）も持っているでしょうから、やっぱりコレが最も楽しみですよね、
 
　デビュー前の未発表音源「ジャズベとともに」を筆頭に、貴重な曲ばかり27曲を集めているそうですが、リストを見るだけで垂涎。
　79年に非売品レコードもプレスされた北海道旭川のファッションビル・amsの「女、キラキラ。男、そわそわ。」をはじめ、西武の「不思議、大好き。」や「おいしい生活」、チロルチョコ「ゆうぐれ」、さっぽろ地下街POINT CLUBの「さっぽろ地下街ポイントクラブの歌」、スタジオジブリ制作のキャラでもおなじみ、日清製粉グループ「コニャラの歌」「おなかすいたねの歌」、キリン・生茶のCMで薬師丸ひろ子をカバーした「すこしだけやさしく」やNHKみんなのうた「くまんばちがとんできた」という愛娘・美雨ちゃんとのデュエット曲、チーフタンズとの「Sake In The Jar」、大橋トリオとの「窓」というコラボ、「誰がために」や「監督失格」（「しあわせなバカタレ」）といった映画のサントラ用に作ったナンバーなどなど、ファンの間で珍重されていたあの曲この曲、はたまた別バージョンがギッシリなのです。
 
　DVDは「BEST MUSIC VIDEOS」と銘打ったミュージックビデオ集。
　30周年時にはソニー時代のPVや、ミディ時代のCD-BOX特典のビデオ「WELCOME BACK」がDVD化されたり、2012年のブルーレイBOX（こちらで紹介）ではミディ時代の「峠のわが家」のPVが特典ディスクとしてブルーレイ化されたり、折に触れて商品化されてきましたけど、今回はなんとかジャパン時代のものがDVD化されることを願っています。
 
　個人的には、NHKみんなのうたでオンエアされた「わたしのにゃんこ」の大橋歩さんのイラストも見たいし、「ふりむけばカエル」の月岡貞夫さんのイラストもTVバージョンの音と併せて楽しみたいと思っておりますが…。
 
　写真集「BEST PHOTOS」は“秘蔵写真で矢野の音楽人生を振り返る”内容になるとのこと。音盤の写真集といえばレコードと分売された「愛がなくちゃね」以来のような気がしますが、ヘンタイよいこでキッチュなアッコちゃんも満載だと思いますから、そのへんも楽しみです。
 
　今回はお祝いですので、もちろん予約いたしますが、次にアンソロジーを編む機会があったとしたら、ミュージシャンや作曲家としてのアッコちゃんを追った内容に期待したいと思います。アッコちゃんを最初にナマで体験したのは（無意識でしたけど）アグネス・チャンのコンサートで、、アッコちゃんを最初に意識したのもアグネスのナンバー（「Jip-JipのU.F.O.」の早口言葉）だったワタシですので…。
 
　なお、こちらやこちらなどでご紹介しているように、ジャパンレコード時代に突入した紙ジャケSHM-CD復刻ですが、来月には、遺影用に篠山紀信さんに撮影してもらったというジャケットの「オーエスオーエス(紙ジャケット仕様) 」と、当初は通販のみの自主制作シングル盤セットだった歌曲集「BROOCH(紙ジャケット仕様) 」も出るとのことです（タワーレコードでは特典付き）。