アグネスのセルフカバーを含む傑作が紙ジャケ化!
2014年、ミディ設立30周年を記念してスタートした「MIDI INC. 30th Anniversary Remaster Collection」シリーズ。大貫妙子、EPO、坂本龍一、矢野顕子ら看板アーティストの名作がリマスタリングの上、初回生産限定・SHM-CDの紙ジャケ仕様で復刻されてきました。
このサイトでも折に触れ、大貫妙子(こちらなどで紹介)、矢野顕子(こちらなどで紹介)のアルバムを紹介してきましたが、その流れで矢野顕子がジャパンレコード時代に発表し、後にミディからもCDリリースされていた名盤「 ごはんができたよ(初回完全限定生産)(紙ジャケット仕様)
このところテクノ回帰といえるアルバム「 飛ばしていくよ
アグネスのレコードではキャラメル・ママ(ティン・パン・アレー)と一緒に演っていますので、まさにオリジナルメンバーの再会という感じですが、実はTIN PANとして復活した3人とは昨年のさとがえるコンサートで共演し、この2曲はライブ盤「 さとがえるコンサート
といきなり話がそれましたけど、「ごはんができたよ」はYMOブームに沸く80年発表、アッコちゃんにとってはジャパンレコード移籍第1弾アルバムにして、初のLP2枚組としてリリースしたもの。
後に入籍する坂本龍一との初共同プロデュースであり、高橋ユキヒロ、細野晴臣に加え、大村憲司、松武秀樹らYMOファミリーが集結した記念碑的な作品としても知られています。
ほんわか路線といいますか、今日まで続くアッコちゃんのお母さんイメージを決定づけたリードシングルのタイトル曲(大ファンのマッキーも「 Listen To The Music 2
アッコちゃんビギナーのためにどれか1枚を選ぶとするなら、まさにコレ! という感じで楽曲も歌声も聴きやすい1枚なのです。
もちろん方針もあるでしょうが、その要因となったのは当時のアッコちゃんはお腹に美雨ちゃんがいたということ。すっぴんアップに驚くジャケットの通り、たくましく大らかな母性あふれる状態だったからではないかと思います。
実際はつわりがひどく、レコーディング中は声も出しにくかったそうですが、それがかえって功を奏したようで、アッコちゃんの歌は慈愛深く、まあるく優しくなっていて、とにかく魅力的なのですから。
結果、それまで好事家のものという印象が強かった矢野顕子を中高生が支持するようになるなど、間口をドーンと広げましたし、それが翌年の「春咲小紅」でのブレイクにつながっていったことは、今さら言うまでもないでしょう。
余談ですが、このアルバムは82年にジャパンレコードが初CD化、86年にミディから再発された後も、BOXも含め何度かリリースされていますが、非常に印象的なのがジャパンレコードの初CD化盤と86年のミディ再発盤。
レコードでは2枚組14曲だったのに、CD化された時には「COLOURED WATER」「青い山脈」「HIGH TIME」「DOGS AWATING」の4曲がカットされ10曲入りのダイジェスト版となっていたのです。
CD黎明期のジャパン盤はともかく、普及期のミディ盤もそうだったので、当時ミディに問い合わせたら「収録時間の関係で…」とのこと。でも同様のリスナーは多かったようで、89年には完全版が出ましたし、その時はわざわざDMも送られてきたりしたものでした。
というように、ジャパンレコードのブート盤みたいな不手際シングル盤も含め、いろんな思い出のある「ごはんができたよ」ですが、今回はなんと封入特典として、オリジナル発売時のプロモーション冊子の復刻版が付くんだとか!
音源は持っていても、コレ欲しさに買う人は多そうですね。もちろんワタシも!
(2015.9.30)