一心同体、少女隊！初の全シングルコンプ！

　それは1984年。奈々ちゃん、クーミン、伊代ちゃんたちが貯めたボンドの大金を使い、大がかりなメディアミックスプロモーションを行って、超豪華な鳴り物入りデビューを飾った少女隊。
　昨年には乙女隊みたいだけど正統な2代目の少女隊がデビューし、先ごろにはカバーシングル「Forever／素直になってダーリン 」を発表するなど、そのDNAは脈々と受け継がれている模様です。
 
　とはいえ、ネーミングを含め当初からＢ級扱いされたイメージを払拭できなかったように思いますが、初期を手がけた都倉俊一作品をはじめ圧倒的な名曲が多く、当時から音楽的に評価する声も少なくありません。
 
　かの末光篤さんも少女隊に音楽的影響を受けた1人だそうですが、なんと9月末リリースのご自身のニューアルバムにはフィーチャリング・アーティストとして招へいし、新曲を書き下ろしたとか。
　しかも、その流れから末光さん企画・監修のもと初のコンプリート・シングルコレクション「少女隊Complete Singles Forever 1984-1999 」の発売も決まったそうです！
 
　収録曲は、オリジナルレーベル・ブロードウェイ（販売元はフォノグラムとポリドール）から、イーストワールド（東芝EMI）、そしてビクターまで、メーカーおよびレーベルを横断した全キャリア。
 
　まずは、84年に都倉さんの活動拠点・ロサンゼルスで録音されたデビューシングル「FOREVER／ピンクのタオル」から、99年にレイコ、チーコ、トモというまさかの少女隊シャッフルによる再結成時のシングル「FOREVER (1999少女隊)／FUTURE (1999少女隊)」まで、未CD化だった「バランスシート／RUBBER SOUL」やB面曲「ENDLESS DREAM」を含む全15枚のシングル両面30曲を完全収録。
 
　これに、デビューシングルやアルバムと同発だった「ESCAPE」収録の「FOREVER」「KU・RO・O・BI・MAGIC」「ELECTRIC CITY」、メンバーチェンジ後の「FOREVER 2001／FLAMINGO ISLAND／SPACE MAGIC」、そしてエッチングレコードとして話題を呼んだ「FROM SANTA CLAUS VILLAGE／CAN’T TAKE EYES OF YOU」という12インチシングル3タイトルの8曲。
 
　そして今回初CD化となるアナログ盤ミニアルバムのみ収録だった「素直になってダーリン」「渚のダンスパーティー」のアルバムバージョン、さらには企画カセット「少女隊ごっこ」にのみ収録されていたシングル曲6曲のオリジナル・カラオケという全46曲をCD3枚にパッケージ。なんと、11曲が初CD化だとか！
 
　個人的にはやっぱり初期で、デビューシングルのB面にしてメロウな超名曲「ピンクのタオル」がマイベストなんですが、セカンドシングルの映画主題歌「お元気ですか？マイフレンド」はいつ聴いても胸キュンだし、堅実で安定していたチーコのボーカルや、天然ボコーダ声ともいうべきレイコの声質など、聴きどころが満載。
　推しメンがチーコだったので、いなくなったショックは大きかったのですが、ハイ！ハイ！というかけ声が超カワユイ「渚のダンスパーティー」や、ドラマ「夏・体験物語」で流れた最大のヒット「Bye-Byeガール」など、ひょうきん族のイメージも強いポップナンバーもオススメです。
 
　少女隊の場合、2006年に出た待望のフォノグラム時代の「ゴールデン☆ベスト 少女隊-フォノグラム・シングル・コレクション-」に「バランスシート」のジャケ写までが掲載されたのに収録が見送られたという過去がありましたから、今回は本当に感涙にむせぶ人が多そう。
　まさにファン悲願のコレクションだと思いますし、何よりお手頃なので、ファンは当然、アイドルマニアの皆さんもマストアイテムですよ！