祝35周年、新規リマスター＆ブルスペ２で再発 ! 

　我らのアイドル・戸川純ちゃんも、81年のゲルニカ結成から今年で歌手活動35周年。本当におめでとうございます！
 
　12月14日には、アレンジと演奏にVampilliaを迎えて代表曲をアップグレードした記念アルバム「 わたしが鳴こうホトトギス 」をリリース 。来年1月には 東京 と 大阪 で記念ライブも開催と、現役バリバリの活動に注目が集まっていますが、キャリアを振り返る記念企画も雨後のタケノコのように盛んな模様で、まさに純ちゃんまつりという様相を呈しています。
 
　まず、本日11月25日には、今だから言える歌詞の秘密を純ちゃん自らが明かすという全曲解説集「 戸川純全歌詞解説集――疾風怒濤ときどき晴れ (ele-king books) 」が刊行。
　そして12月21日には、このタイミングに合わせるように“TOGAWA35～祝・音楽活動35周年アルバム・リイシュー”と銘打って、入手困難になっていたアルファ時代の関連アルバム6タイトル、すなわちゲルニカの「 改造への躍動~特別拡大版~ 」から初ソロ「 玉姫様 」、ヤプーズとのライブ「 裏玉姫 」、ユニットの「 極東慰安唱歌 」、ソロの「 好き好き大好き 」、ベストの「 東京の野蛮 」が、新規リマスター＆Blu-spec CD2仕様で再発売されることが決定しました（ハイレゾ配信音源も同時発売予定）！
 
　2006年の25周年には紙ジャケCD、2011年の30周年には紙ジャケBlu-spec CDと、周年を迎えるたびに盤のスペックがアップグレードされてきた純ちゃんの名作群。
　今回は紙ジャケではないようで、アポジー＆ペリジー名義の企画盤「超時空コロダスタン旅行記」も除外されていますが、リマスター＆ブルスペ２、しかも新刊の編集を担当した三田格さんによる書き下ろしライナーノーツ掲載とあっては思わず買い換え、買い増ししたくなる感じでございますね。
 
　しかもですね、大注目はゲルニカ。従来のCD盤からシングル曲「銀輪は唄う／マロニエ読本」が追加されていましたけれど、今回はさらにボートラ満載。
　当初はカセットテープでのみリリースされた「音版ビックリハウス～ウルトラサイケ・ビックリパーティー」にのみ入っていた「夢の端々」や、「￥・E・N卒業記念アルバム」収録の「マロニエ読本（Remix Version） 」、さらに「￥・E・N BOX」のボーナスディスクに収録されていた「工場見學」「銀輪は唄う」「マロニエ読本」「夢の端々」のオリジナル・カラオケというアルファ発売音源すべて を追加収録。特別拡大版となっております。
 
　なお、各アルバムの詳細につきましては2011年の紹介文（ こちらで紹介）をお読みいただければ幸いです。
 
　いきなりオリジナルアルバムは！という方は、今回ラインアップされたオフィシャルなベストよりもお徳用ベストアルバム「戸川純／蛹化の女～蜷川実花セレクション」（ こちらで紹介）でトライアルしてみてはいかがでしょうか。
　ちなみにコレは「蛹化の女」が沢尻エリカ主演映画「ヘルタースケルター」（蜷川実花監督）の挿入歌に起用されたのをきっかけに出されたアイテムです。
 
　個人的に、今回はCDよりも解説集の方が何よりも楽しみ。今は亡き蜷川幸雄さんに寄せた追悼文もそうでしたけど、純ちゃんの書いたものに胸を打たれる身としては。読み終えるのがもったいないので、CDをかけながら少しずつ熟読いたしたいと思っております。