オーダーメイドでついに実現! 初のシングルコンプ!
1974年度、輝く!日本レコード大賞最優秀新人賞は、「逃避行」を歌いました麻生よう子さん! ついにオーダーメイドファクトリーの復刻候補になりました。74年から78年まで、ソニー時代に発売したシングルAB面をコンプリート収録した「 GOLDEN☆BEST limited 麻生よう子 シングル・コレクション 」!
浅田のミヨちゃんと同じくかつてCBS・ソニーのエピックレーベルに所属し(原盤制作もミヨちゃんと同じ日音でしたよネ)、歌謡史に残る勲章を持つ麻生さん。94年にCD選書で出た2枚目のLP「オリジナル・アルバム午前零時の鐘/逃避行」(現在廃盤)をはじめ、2002年にはDREAM PRICEシリーズ「 DREAM PRICE 1000 / 麻生よう子 逃避行 」で新たに4曲がCD化されたり、07年にはエッセンシャル・ベストシリーズで初のフルベスト「 エッセンシャル・ベスト 麻生よう子 」が出たりしていましたが、なぜかシングルA面でも未CD化のものが存在していましたんですよね。
個人的にイチバン好きな「102号室」がそれに当たってしまったものでしたし、選曲の意図がまったく理解できずとても不完全燃焼でありましたが、同様にお感じの皆さんも少なくなかった模様。
エッセンシャル・ベストを紹介した時には、熱心なファンの方からお嘆きメールをいただいたこともありましたっけ。
そんな声が届いたのか、先の浜田朱里(こちらで紹介)が大成功を収めたせいか、今回めでたくオーダーメイドファクトリーの復刻候補になったわけですが、内容は74年から78年までソニー時代に発売した待望のシングルAB面コンプリート。
すなわち、抜群の歌唱力を引っさげて登場した74年のデビューシングル「逃避行/泪は紅い」から、「午前零時の鐘/あの人らしい」「片隅のふたり/これから私は」「愛は手さぐり/潮どき」「霧笛/雨あがりの別れ」「愛は惜しみなく/渡り鳥のように」、ドラマ主題歌になった「人は旅人/雲の流れのように」、76年にエピックからCBS・ソニー本体のレーベルになった「話相手/夕風」「雪どけ/あなたへ」「102号室/風車のように」、ソニーラストの78年「愛の音/青いページ」まで、11枚のシングルが完全収録されるということです。
千家和也さん+都倉俊一さんという名コンビ(百恵ちゃんの初期はこの2人ですよ)によるペドロ&カプリシャス的な最初の2枚のほか、川口真さん、三木たかしさん、岩谷時子先生ら一流の作家陣が紡ぐ、ちょっとオトナの歌謡曲。これで18才から20才そこそこなんですから、驚きですね。
約半分が初CD化ですから、前のベストを持っている人も見逃せませんし、シングルコンプが好きなコレクターの皆さんもぜひコレクションに加えてみては。
猪俣公章先生の門下生だったという麻生さんですが、今聴くと発声などにやや不安定な部分(彼女の場合それが味になってると思いますけど)も感じられて、あれ?当時はもっと上手く聴こえたはずだけど…なんて思ってしまう人も多いかもしれません。
でも、麻生さんって、テレビで歌おうがレコーディングで歌おうが、ブレが少なく安心して聴けたという点で、上手い印象を与えていたのではないかと思いますし、それこそ、プロフェッショナルなシンガーの証しではないでしょうか。
そんな初のコンプリート・シングルコレクション。麻生さんお得意のヨガでもしながら、オーダーメイドファクトリーへのリクエストにご協力ください。
再評価が高まり、よう子人気が健在なのが分かれば、たくさん出てるソニー時代のLPや、ポリドールへの移籍後シングル(復活を印象づけたスマッシュヒット「恋のサバイバル」の1&2や「恋のナイトライフ」はコンピ盤「 懐カヴァー~洋楽カヴァーの邦楽ヒッツ決定版!~ 」でCD化されてます)などの復刻につながる可能性もあるんですから。
(2010.1.28)