オギノメちゃん25周年! 待望のシングルBOX発売決定!
」！疾走感いっぱいの「未来航海 -Sailing-」でデビューしたのが1984年4月3日。荻野目慶子の妹で「みゆき」の声優、ミルク出身、それだけでも話題性満載だった荻野目ちゃん。
ボーイッシュでそばかすお嬢さんのルックスや、凛としてよく通る歌声もさることながら、何より控えめで真面目な雰囲気がとても素敵でした。ミルクの時に出たTVジョッキーでの彼女をハッキリ覚えていたので、その時の印象と比べると、アレ？という感じでしたけど。
個人的には高校時代の親友が、第２弾の「さよならから始まる物語」の頃にイベントに出かけ、大ファンになったことを鮮烈に覚えているのですが、ワタシがファンになったのはキョージュアレンジの「無国籍ロマンス」からだったりして…。
振り返ると、85年のビオレCMソング「恋してカリビアン」や、昼ドラの主題歌「心のままに〜I'm just a lady〜」と、着実に伸びていった感がありますが、やっぱり命運をかけて挑んだ「ダンシング・ヒーロー（Eat You Up）」がスゴかった。
荻野目ちゃん唱法とでも言うべきのどの奥を絞り声を張ったような歌い方や、最初はぎこちなかった生真面目なダンスなど、ホント目が離せない存在になっていったのですね。
ユーロビートで花開いた荻野目ちゃんですが、そのグルーヴィーな路線は守りつつもオリジナルで勝負したのがまたよかった。86年の「六本木純情派」がその骨頂でしょうし、87年の「湾岸太陽族」（作曲は阿久悠トリビュートでもおなじみ、山崎一稔さん）、筒美先生作にしてシングル初のオリコン１位「さよならの果実たち」などなど、その充実ぶりには目を見張るものがありました。
「湾岸太陽族」は、かの大貫妙子さんも当時の流行歌で大好きな曲として挙げていましたし、マイベストシングルでもあります。
今回はシングルですので関係ありませんが、ユーロビート集大成「NON-STOPPER」と筒美作品集「246コネクション」という２枚の傑作アルバムは何度聴いたか分からないほど。「NON-STOPPER」は年間アルバムチャートでも1位をマークするほど売れに売れましたし、あの頃、どこに行ってもかかっているという感じでしたね。
その後も基本路線の「ストレンジャーtonight」「スターダスト・ドリーム」「湘南ハートブレイク」やカバー作品「ユア・マイ・ライフ」「コーヒー・ルンバ」などに加え、バブルを背景にした洋楽への挑戦「ヴァージ・オブ・ラヴ」、陽水作品の「ギャラリー」、唱法を買えた「ねえ」、ウゴウゴルーガの「夢みるPLANET」といった異色作も盛り込みながら、活動を続けていった荻野目ちゃん。
このシングルボックスでは、その軌跡が全て分かるものとなっています。さらにダンストラックスも補完される上、ビデオクリップを網羅したDVD付初回限定盤。
最新デジタルリマスタリング音源というのはもちろん、本人からのメッセージや、歴代制作スタッフへのインタビュー、すべてのシングル盤ジャケ写復刻、完全ディスコグラフィー&年表が載っているというブックレットにも期待です。
CDファイルシリーズは途中まででストップしましたから、ぜひ手に入れたい一品ですね。
「貧乏家の人々だから買えない…」なんていう人も、節約、節約！ タカアキのようにお餅を食べながら洋子お姉ちゃんとダンシング・ヒーローを踊るクリスマスを夢見て、せっせと貯金を始めましょう。もちろんバイトもグーですぞ！
なお、男性ニューミュージックの名曲をカバーした約4年ぶりの新録アルバム「 Songs&Voice
」も発売されるということですから、歌手活動再開の荻野目ちゃんにも期待です。（2009.10.15）
