オススメ復刻盤「いしだあゆみ／アワー・コネクション」

　昭和歌謡アーカイブスの殿堂と言えば、やっぱりコロムビア。

　ということで、いしだあゆみ「 アワー・コネクション 」、弘田三枝子「 ミコR&Bをうたう 」、平山三紀「 平山三紀ベスト・ヒット・アルバム 」、ヒデとロザンナ「 イタリーの休日 」、ベッツィ＆クリス「 フォーク・アルバム 」と一挙発売となりますこのシリーズ、強力なラインアップですよね。

　平山三紀以外はオリジナルの復刻で、既にCD化されたものも多いのですが、名盤ぞろいですからご紹介しておきましょう。

　まずはあゆみさん、“歴史的名盤”の異名を持つ「いしだあゆみ／アワー・コネクション」。
　ティン・パン・アレーが全面的にサポートしたことでも知られ、極上のアダルト・シティー・ポップスが堪能できます。
　一度CD化された後、「 いしだあゆみ・しんぐるこれくしょん 」のオマケみたいな感じで全曲再CD化されましたから、音源だけ持ってればいいやという人はスルーしてしまうでしょう。でも、やっぱ1枚のアルバムとして楽しむには、このパッケージをどうぞ。

　筒美京平先生絡みでは三紀さんはハズせませんが、今回はベスト盤だし、「 筒美京平 ウルトラベストトラックス 」と「 GOLDEN☆BEST/平山三紀 筒美京平を歌う アンド・モア 」の2枚で音源をすべて持っているという人も多いでしょう。

　そういう意味では、注目は本邦初CD化となるヒデロザの初オリジナルLP「ヒデとロザンナ／イタリーの休日」の復刻。
　筒美先生のモノはシングルのみらしいですが、ワタシはこのLPは聴いたことがないので、期待したいところです。

　こういうのがしっかり売れれば、こちらにお越しの皆さんが切望されてる70年代後半モノや80年代の復刻へとつながっていくのは疑いの余地はありません。

　ワタシはずーっとウルサイほど言ってウザがられていますが、やっぱり言っておこう。
　復刻のリクエストをいくら頑張っても、資本主義である限り、組織票を集めても、さっぱり売れない物は出せないのが現実。リスクを引き受けてくれるインディーズレーベルもありますが、それも基本は同じだと思う。

　ホントに切望するんだったら、お目当てのアルバムでなくても買うという行為で示さなきゃならないと思います。願いを早く叶えたいのなら、ちょっとでも関連性があるものまでも購入していくことが近道だと思うのです。

　いつも例えてますが「暗いと不平を言う前に、進んで灯りをつけましょう」という精神のような…。そうすれば、たいてい夢は実現すると思うのですよ。もちろん諸問題のある場合もありますが。
　
　ホントに出してほしいなら、まず買う。そして声を上げる。これに尽きると思うのです。

　なお、ワタシに復刻させる力はまったくありませんので、お願いメールをいただいても何のお力にもなれません。どうかご了承くださいませ。

（2007.2.21）