1000円でお釣りがくる、期間限定廉価盤!
えっ?! 999と言っても、メーテルや鉄郎のコトではありません。レコード会社各社から“りばいばるシリーズ”として2ヶ月の期間限定で生産販売される廉価盤シリーズで、ソニー編では“999 Best”と銘打っております。
ソニーとしては、思うに邦楽初の非再販商品となった「DREAM PRICE」シリーズ以来ではないでしょうか。
往年の名曲を含む9曲入りで、今回はベスト盤の女王という異名を持つ太田裕美の「 999 Best 太田裕美 」をはじめ、 「999 Best ジュディ・オング」「999 Best 河島英五」「999 Best 加藤登紀子」「999 Best 久保田早紀」「999 Best 南佳孝」「999 Best 森田公一とトップギャラン」「999 Best 上田正樹」というラインナップだそうです。
一見、メーカー合同企画のフォーク歌年鑑のフォローアップ盤かなと思いきや、皆様のジュディ・オングが入っていますし、うーむ、どういうことなんでしょ。と勘ぐりつつも、素晴らしい旧譜の魅力がそれまで興味のない人たちにも広がることを祈って紹介することにしました。
フツーのベスト盤を持っている皆さんには全く無縁のモノでしょうが、青春時代以降、音楽から離れてしまった方々(おもに団塊の世代らしいけど)の、ほんの小さな興味を大きくかき立てる存在となれば、ワタシたち旧譜ファンにとっても喜ばしい結果となるはずです。
例えば、ベストには曲数の足りないあの人たちの単独CDが出たり、とかね。あと、出るモノみな欲しいファンとしては、コレクションの一枚に…。
そういえば、こないだ、高速のSAや駅前のワゴンとかでよくあるOEM商品などのコーナーで、「南沙織/スーパー・ベスト」「キャンディーズ/スーパー・ベスト」「吉田拓郎/スーパー・ベスト 」「赤い鳥/スーパー・ベスト」「ハイ・ファイ・セット/スーパー・ベスト 」「村下孝蔵/スーパー・ベスト」なんかの廉価盤が新発売されてました。
中にはタイトルが購買意欲をそぐような「おじさん達の青春ポップス」「おばさん達の青春ポップス」なんてのもあったり。
ワタシは、ついにここまで来たか、とちょっとフクザツでしたけれど、冒頭のような狙いもあるのであれば、それもウレシイ。
ジャケットはチープでブート盤みたいでしたが…。そのへんコレクターの方々は要チェックしてみてくださいね。
とゆーことで、内容については今さら言うことはありませんので、レビューになりませんでしたが、この価格なら小さなショップでも店頭平積みの可能性大。1000円札握りしめてお出かけください。
それと、ボックスを大人買いする富裕層(?)を、指をくわえて見てるだけで悔しい思いをしてたお父さん方、ぜひこのラインアップで大人買い初体験を。
(2006.8.4)