大切なことを教わった、NHK教育に感謝をこめて
ワタシが幼児の頃の思い出は、歌とともにあります。
その頃ワタシは、3つ上の幼なじみの子と毎日のように遊んでおりました。
小学校に入るまでの間は、アイドルや歌謡曲もその子とともに聴いてきた…みたいな感じで、先を競って新曲を覚えたり、いろんな「うた」を教え合っておりました。
ある日、その子が何気なく口ずさんでいた歌に、ワタシはたまらなく惹かれてしまいます。何度か歌ってもらって覚えたその歌は、何でも、学校で見るテレビ番組の歌とかで、ワタシは学校でテレビが流れるのかとさらにビックリしたものです。実はNHK教育テレビの番組で家でも見られる、なんてことは知るよしもなかったのでした。
そう、その歌は、♪くちぶえふいて~空き地へ行った~ で始まる「みんななかよし」(作詞:北川幸比古、作曲:桑原研郎)だったのです。
学校で見るテレビ、すなわち道徳の時間はワタシが小学校に上がってからもありまして、その「みんななかよし」や「明るいなかま」がテーマソングとして流れ続けていたことに感激したものです。
わが家は物心ついたときからカラーテレビでしたから、白黒テレビは学校で見たのが初めてで、不思議な感じがしたことを覚えています。
今回、ウルトラ・ヴァイヴから、NHK教育テレビの主題歌を収録したコンピ盤「 あの日の教室~さわやか3組 NHK子ども番組テーマ集(DVD付) 」がリリースされることを聞いて、ワタシはそんなことを思い出していました。
収録曲は、かなり年代が幅広いようですけど、きっとそれぞれ思い出がよみがえることでしょう。
もう高校生ぐらいになってたけど、みうらじゅんのハニー好きだが高じてよく見てた「おーい!はに丸」とかも入ってますね。コレには三波豊和も出てたなあ。
あ、ワタシ、CBS・ソニーから出た豊和さんの青春歌謡演歌みたいなシングルも買った覚えがある。関係ないけど。
番組として好きだったのは「はたらくおじさん」ですね。気球に乗って出かけたり、相棒のペロくんというワンちゃんもカワイくって好きだったけど、勤労に励むおじさんたちの素晴らしかったことよ。
ワタシが今でも工場見学や、汗水たらして働く人々に畏敬の念を持ってしまうのは、きっとこの番組のせいです。
あー、ならばどうーして働き者にならなかったのだろう、ワタシってば…。なんだか、反省しきりです。
あと思い出すのは水森亜土ちゃんが出てた「たのしいきょうしつ」。
透明のボードに反転文字を書く亜土ちゃんをマネして、窓ガラスに油性マジックで落書きして叱られたことも、今はいい思い出です。
それにしても、ワタシたちはNHK教育からいろんなことを教わった。今はつくづくそう実感します。揺れてるNHKですけど、あの日の恩を胸に、今度はワタシたちが支えていこう、なんて思ったりして。これからの子どもたちのためにも、ね。
今回のCDには、初回限定盤として主題歌場面の映像を収録したDVDが付くそうですから、これは早く予約しないと。濱田高志さんの、きっと懇切丁寧であろう解説も楽しみです。
なお、ウルトラ・ヴァイヴからは、宮脇康之のケンちゃんシリーズの主題歌を集めた「 ケンちゃんの主題歌コレクション 」も発売されますよ。こっちも早く聴いてみたいな。
(2006.9.14)