自選集には珠玉のシティーポップスがいっぱい!
あれ、何故この時期に?石井さんだけ?と思いましたら、「CHA-CHA-CHA」がCMソングに起用されるためだとか。
それが石井明美セレクションによるベスト盤「 ゴールデン☆ベスト 石井明美セレクション 」。
石井さんのデビューはユーロビート全盛の86年、ご存じ先のNo.1ヒット曲です。あれから20年も経っているんですね。
最初は「カラオケ好きのおねーちゃんがバブルのどさくさでデビューできただけじゃん」と毒づいていたワタシ。「CHA-CHA-CHA」にしても「荻野目ちゃんバージョンがダンゼンいいよね」などと反抗的でイヤな態度を取っていたのでありました。
それを黙らせたのは、やはり筒美マジック。2曲目の「響きはtutu」の小粒なカッコよさにビックリしてしまうのです。カラオケ定番曲でもおなじみだった「JOY」の頃には、“ポスト中原理恵”などと勝手に呼ぶほどのファンになってしまってました。
改め出るこのベスト、ご本人の選曲ですが、筒美作品のシティーポップスあり、ポール・モーリアでおなじみの「オリーブの首飾り」やあの懐かしい「ランバダ」などお得意のカバーあり、B面なんかの隠れ名曲ありとバラエティーに富んでいます。
ただ、シングルはかなり欠落ありで、個人的には筒美作品のマイベスト「GOOD LUCK~サヨナラは言わない」がもれているのが惜しい限り。しかし、内容的には充実のお買い得ベストだと思います。
何と言っても、ラストを一番好きな「貴方のもの~Belonging To You~」が飾っているのがウレシイ。
大竹しのぶと泉ピン子が共演したドラマ「ひとの不幸は蜜の味」の主題歌なのですが、ドラマの内容とは全く違う名曲さ加減にビックリして、急いでCDシングルを買いに走ったことを覚えてます。実はまだ発売になってなくて、ビデオに録ってよく聴いた…。
ドリー・パートンが作った曲のカバーということですが、当時原曲を探したけど見つからなかった。もしご存じの方がいらっしゃいましたらご一報くださいませ。
日本語詩は阿木燿子さんですが、ホントに味わい深くって、今でも時たまカラオケで歌ったりして…。歌は決してほめられませんが、いい曲だねとみんなが言いいます。
いつだったか、久々にTVに出てて現在はアンティークショップで働いているとかおっしゃってましたけど、切なさあふれる珠玉のアダルトポップスを、またぜひ歌ってほしいですね。
(2006.12.7)