ヒロリン初のG☆Bは、売り上げベスト20集!
巷では、前回紹介した4ヵ月連続アルバム復刻が話題のヒロリン。
アルバム未収録のシングルや宣材復刻など、素晴らしい内容でしたが、第2期5タイトルはもっとスゴイ。
筒美ディスコの傑作「パンドラの小箱+4」やLA録音の「Wish+7」はともかく、あのバージョンが入る?らしい「二十才前…+4」をはじめ、洋楽カバーの企画もの「恋人たち+7」には、企画ものつながりか、なんとビクターならでは、吉田正先生や阿久さんの記念企画アルバムのためにレコーディングした楽曲がズラリ。
PLの時もうれしかったですが、ヒロリンならなおさらですね。ヒロリンのペドロ&カプリシャス、ジュリーやヒデキ、ゴロー…最近も友人に落としてもらったMDで愛聴していましたが、まさかCDで聴けるようになるとは。
「10カラット・ダイヤモンド+6」には、ドナ・サマーもビックリだった「ライブ&モア」からスタジオ録音サイドの曲(ユーミンからの提供曲はCD化済みです)も入るそうです。こうなりゃ、当初は81年にオリジナルLP「窓辺のサフラン」の予定だったけど、結局はベスト盤「Excel One」としてリリースされたオリジナル曲や別バージョンにも期待大です*。
特典CDでもいいからと熱望するファンはかなり多いようですが、こういう流れなら、そのへんもきっちりくみ取っていただけそうな予感がする…。
この何ともスゴイ5タイトルに目を奪われがちですが、復刻第2期に合わせ、久しぶりの新曲「 シアワセノカケラ 」もリリース。
さらに、ベスト盤「 岩崎宏美 - GOLDEN☆BEST 」も同時発売されるそうです。
青春歌年鑑みたく、ビクターのG☆B後発参入がニュースになりそうな感もありますが、今回のヒロリンベストは企画色が豊か。うすいのさんらしい(ご本人には確認をとっておりませんが…)きっちりとしたコンセプトで、「何であの曲が入ってないの」とは言わせない雰囲気もありますね。
一家言お持ちのファンの皆さんや、普段ならビクターの焼き直しベストなんて…とスルーする方たちもオヤ?と思ってしまう面白い構成と言えるでしょう。
その内容とは、オリコン売り上げベスト20集。
1位はもちろん、75年の新人賞を総ナメにしたあの曲。デビュー第2弾にして爆発的ヒットを記録したハッスル的な傑作ディスコ「ロマンス」です。
2位は火サスから火がついた82年の歌謡大賞受賞曲「聖母たちのララバイ」。
そして3位は明るい筒美青春ディスコ第3弾「センチメンタル」と、ナンバー1ヒットが並びます。
以下「思秋期」「ファンタジー」「家路」「すみれ色の涙」「未来」「ドリーム」「万華鏡」「熱帯魚」「霧のめぐり逢い」「想い出の樹の下で」「二十才前」「悲恋白書」「春おぼろ」「決心/夢狩人」「シンデレラ・ハネムーン」「二重唱 (デュエット)」「檸檬」と続いております。やはり初期アイドル時代の作品群がメインですが、こうして見ると1枚モノでは見落とされがちな「熱帯魚」「霧のめぐり逢い」「悲恋白書」なんかが入っているのが新鮮ですね。
こういうベストなら、これからも期待できそうだし、出るモノ全部欲しいというファンも何度ダブって買ったとて満足できそうです。なんか、ますます復刻の延長上で熱望されてる10周年記念のLP「ダル・セーニョ」のリミックス音源を…というリクエストが高まるような気もしてきた。
ワタシはしつこく、ライブ盤復刻をリクエストいたします。もし実現しても「ライブ&モア」は「ライブ」のみになるのだろーか…。
(2007.1.31)
*本文で紹介したレアトラックは、第4期までタイトルのボーナストラックとして、すべて収録されることになりました。