団塊世代が泣いて喜ぶ?お得復刻シリーズ!
どうなる?2007年問題。
日ごろ、多くの団塊世代の方々の言動を目にするにつけ、その功罪をつい糾弾してしまいがちなワタシですけど、音楽をはじめ懐かしモノ市場にとってはありがたい存在なんで、ここでは責めずに感謝いたしましょう。昨今、ゾクゾクと復刻が続くのも彼らがいるおかげなんだもん。
そんな背景をもとに登場しました、東芝レコード、東芝音工時代を思い起こさせる“あの頃の歌シリーズ”20タイトル。
東芝EMIさんは会社的にはイロイロ大変なご様子ですけど、60~70年代の歌謡曲伝説のアルバムを一挙再発する好企画と言えるでしょう。
個人的にはリアル体験のある70年代はごくわずかなので、ほとんど興味がないのですが、純粋に当時の音楽を体験してみるのも面白いかも。
特にこのシリーズはデジタル・リマスタリングのうえ、いわゆる10インチを含む2in1スタイルも多く、プライスは選書盤を思い出す1500円(1枚モノの場合)ととってもお得ですしね。例にもれず生産限定盤となっていますのでお求めはお早めに。
ミコやフィーフィーなどインディーズから復刻済みのモノ*もあると当初はアナウンスされていましたが、なんと、欧陽菲菲の名ライブ「 欧陽菲菲リサイタル-私は海鴎- 」が復刻に!
74年の円熟の熱唱が堪能できますぞ!
あと、ワタシが惹かれるのは渚ゆう子さんの「 オン・ステージ日比谷公会堂 」です。
ワタシ、幼児の頃から「京都慕情」が異常に好きで、もうかれこれ35年も愛聴しているんですが、全くもって飽きない。京都を訪れるたび、河原町から高瀬川を歩いて、こっそり口ずさんでおります。「京都の恋」はさほど好きじゃないんですけどね…。
筒美先生の「風の日のバラード」も好きでした。この実況録音盤は72年3月、日比谷公会堂でのリサイタルを収めたもので初CD化となっております。
一応おもなラインナップを紹介しておきましょうか。越路吹雪 「じらさないで/あの唄・この唄・こんな唄」「コシジ・イン・ベラミ」、森山加代子「リクエスト タイム/ヒットパレード」、山下敬二郎「敬ちゃんのロック/涙の紅バラ」 、水原弘「魅惑の声/魅惑の声 第2集」、奥村チヨ 「あなた好みのチヨ/チヨとあなたの夜」「チヨ・イン・ベラミ」 、欧陽菲菲「リサイタル わたしは海鴎」 、内田裕也・尾藤イサオ 「「ロック・サーフィン・ホットロッド」/「レッツ・ゴー・モンキー」」、和田弘とマヒナスターズ 「魅惑のバラード/夜のためいき」 、デューク エイセス「コーラスの仲間たち」、中村八大「6輔+8大=14ヒット+α」、ジェリー藤尾 「ダニー ボーイ/遠くヘ行きたい 」 、エセル中田「エセル ハワイで唄う/ハワイの月と海と砂」 、大橋節夫(ハニーアイランダース)「幸せはここに」、小川知子「ゆうべの秘密+初恋の人」など。
これが成果を出して、もっと後のものがイロイロ出ますように。
(2006.6.26)
*内容に一部変更があり、弘田三枝子は発売中止、欧陽菲菲は初CD化となる「リサイタル わたしは海鴎」がラインアップされました。(2006.6.29追記)