祝!復帰記念!! マコのシングルコンプ盤!
皆さん、どう思います? マコの復活劇。
離婚時、アコは絶対復帰がないと断言しておきながら、しっかり激励パーティーの発起人となり、なぎさ、郁恵は涙交じりに復帰を祝う…。
まあ、結束力の強いホリプロならでは、と言えばそれまですがね。何かあざとさが目と鼻についちゃって、新曲「 バラ色の未来 」にも今ひとつピンとこないワタシでありました。
たぶん、それって、まだマコの歌が本調子じゃないことに加え、いろいろあったけどなるだけいい人に思われよう、嫌われないようにしようと演出してるヘンなオーラが見えるからかも。何とも芝居がかってるよーに見えるのですね。
ワタシはタワシ頭のお地蔵さんとゆーか、モンチッチだった頃のマコは大好きだし、中3トリオを牽引した功績も十二分に認識しておりますけれど、今回のやり方って…。
かつてお嬢に跡目を継げと言われほどの才能があるマコなんだから、態度も歌ももっと腹を据えて堂々としてればいいのに、なんて思います。
ということ、復帰を記念して72年から86年までのシングルコンプの3枚組ベスト「 森昌子 シングル・コレクション51 」が出ることになりました。
全シングル集はそれこそ引退時以来ではないでしょうか? 両A面を含む51曲がお手ごろ価格で手に入るのもウレシイ。
ワタシの場合は、やっぱ徳間音工・遠藤ミノルフォン時代に尽きるでしょうか。「せんせい」「同級生」「中学3年生」の学園三部作は、レコードも持っていなかったのに今もってソラで歌えます。
初期では「記念樹」がイチバン好きですが、近親相姦的な「白樺日記」、アイドルっぽい「若草の季節」、マコのキャラだった「下町の青い空」「今日も笑顔でこんにちは」など、「明星」のグラビアでの笑顔とともによみがえりますねえ。
シンシアの後を受けてベンザのCMをやったり、「おかあさん」あたりまでは、淳子や百恵ちゃんと互角だったんですけど、だんだんムリっぽくなっちゃって、そんで完全に演歌へとシフトしいったのですね。
後に松原のぶえがカバーした「なみだの桟橋」なんかのド演歌は得意ではないですが、ポップス演歌みたいな歌はよく聴いてました。中でも「恋ひとつ雪景色」や「春の岬」は名曲だと思いますね。「北寒港」はもっと売れると思ったんですけど…。
「津和野ひとり」の頃だったか、平凡アワーか明星ヤンソンショーだったか忘れたけど、公開録音でナマのマコを見たこともあります。出待ちしてたら、オバちゃんに「昌子ちゃーん頑張ってェ」って言われて、気さくに「ハーイ」と応えたマコ。ああいう感じをもう一度期待したいものです。
女中ッ子の「どんぐりッ子」や、おはなちゃん繁盛記なんかのドラマ(「想い出づくり」はおいといて)も好きでした。そういえば「お嫁にゆきます」って映画も見た記憶がありますね。あ、ワタシって結構なマコファンだったのかも…。
ストレートパーマがない時代、漢方薬シャンプーで縮毛を治したことも知ってますし、確か、手首を180度曲げることが特技だったような…。
あと、マコは象印賞常連のモノマネ名人でした。お嬢や都さんなんかも得意でしたけど、やっぱシンシア、真理ちゃん、仲良しだったアグネス、ミヨちゃんなど、ヤングアイドル勢をそっくりにやるとこなんか、大好きでしたねえ。
マコはアルバムでもカバーしてるのですが、どことなくモノマネ風に聞こえたものでした。
とまあ、思い出話に花が咲いてしまいましたが、一連の経験がこれからの歌に出るように祈っております。
庶民派を装うがゆえ、気弱になったセレブみたいなんじゃなくって、チャキチャキの下町っ子だった気持ちを取り戻してほしい。
そういう意味では、マコ自身にこのベストを聴いていただきたいな、なんて思います。
(2006.5.28)