コシミハルの煮詰まるルーツを聴け!
クラシックの基礎を積んだ天才少女、とかいう触れ込みでデビューした越美晴。
ピアノ弾き語りで歌う自作のデビュー曲「ラブ・ステップ」はかなりなインパクトがありましたね。
確か「君こそスターだ!」出身の大学生で、同期の竹内まりやとかぶるようなイメージがありました。
たぶん事務所の方針だろうと思うけど、デビュー時からよく出てたNHKのレッツゴーヤングでは、後になってサンデーズに加入。
もともとがツンケンしてるようなルックスだっただけに、アイドル人気は出ず…。まあ、イヤイヤやってるんだろーな、という感じでしたしね。ワタシもさほど興味はなかったのです。
その後、案の定移籍したり、ホソノ御大のご寵愛を受けたりしながら、コシミハルとして音楽的才能が開花するワケで、大好きな金子國義のアートディレクションも含め、ワタシは一時かなり傾倒してたこともあります。
85年の「ボーイ・ソプラノ」や87年の「echo de MIHARU」なんてホントに素晴らしい出来なんですよ。
と話が進んでしまいましたが、今回は初期RVC時代のベスト「 GOLDEN☆BEST 越美晴 」の紹介でした…。
ファーストアルバム「おもちゃ箱 第一幕」はCD化されてましたが、彼女のベストって初めてでは?
今回は「ラブ・ステップ」から「さりげなくジンジャーエール」までのシングル両面にアルバムをプラスした16曲とのことですが、「立入禁止」っていうシングルが抜けているよーな…。
全曲聴いたわけではないので何とも言えませんが、この時代の美晴さんって、どんどん煮詰まってったように思います。
しかし、それも後のコシミハルにつながるので、必要不可欠な過程だったのでしょうね。
今回のゴル☆ベスはそんなことを念頭に置きながら聴くと味わい深いかも。そして聴き終わった後は、やっぱりコシミハルへと進むのがオススメです。
(2006.5.30)
*当初の予定から収録曲数に変更があり「立入禁止」を含む全シングル+アルバムからのチョイス全20曲が収録されることになりました。(2006.7.10追記)