ネオ・アコデュオ、小山田君と小沢君による傑作!
なぜ今になって紙ジャケ復活なのか、イマイチわかんないのですが、かつてパーフリの大ファンだったワタシですし、最も大好きなセカンドの再発ですし、シカトせずピックアップしましょう。
パーフリの名盤「 CAMERA TALK 」。
再発盤「カメラ・トーク」はまだ生きていますが、今回は幻のオリジナルデザインによる復刻となっているそうです!
小山田くん、小沢君のお2人とワタシは同世代ですけど、彼らを初めて意識したのは88年ぐらいでしょうか。
DCブームが過ぎ、POPEYEがエフデジェなんかを仕掛けた頃(全然流行らなかったけど)、渋カジちょい手前のあたりですかね。POPEYEやOLIVEの読者モデルみたいなこともしてたんですね、小山田くんが。
で、そういう面でも結構有名な存在でして、いろいろバンドもやってたけど今度メジャーデビューするんだ、みたいな話を聞いたわけです。
まだ時代はユーロビートだったけど、ネオ・アコの走りなんてさすが小山田くん!って感じでした。
そのデビュー盤(2人ではなかった)は「 THREE CHEERS FOR OUR SIDE 」 で今回同時に再発されるんですが、全編英語でワタシにとってはちょいヘナチョコに聞こえて、全然ハマってなかったのです。
それが、90年に出たこのセカンドのキャッチーさにはダブルKOコーポレーション、ってな感じで、もう夢中になってしまったワケです。
1曲目に収録されている「Young, Alive, In Love(恋とマシンガン)」は、緒方直人、織田裕二、的場浩司の出てたドラマ「予備校ブギ」として大ヒット。一躍ブレイクを果たすわけです。
ちなみにこのドラマには渡辺満里奈も出演してるんですが、交遊はここからかな? パーフリが彼女に書いた「大好きなシャツ(1990旅行作戦)」や「レイニー・カインド・オブ・ラブ」(「渡辺満里奈ベスト・コレクション 」で聴けます)なんて超キュートな名曲。
マリナくんは後にオザケンにも提供されています。ロマンスも上ったこともありました。
と余談が進みましたけど、このアルバム、ホント歴史に残る名盤なんですよ。
マキシシングルにもなってプロモが絶賛された「Camera!Camera!Camera!」や「Haircut 100(バスルームで髪を切る100の方法)」など、インスパイアものもありますが、オシャレなのに実があって、ねえ。ポップというものが好きな人には絶対オススメです。
今回は「Camera!Camera!Camera!(Guitar Pop Version)」「Love And Dreams Are Back」「Cloudy(In My Sunny Mood)」の3曲がボーナストラックとして収録されてるのもウレシイ。
まあ、百聞は一聴にしかず、とにかく聴いてください。それとですね、彼らのプロモビデオも最高なので、DVD化されてるビデオ集「 THE LOST PICTURES,ORIGINAL CLIPS&CM’S plus TESTAMENT TFG Television Service [DVD] 」もぜひご覧になってほしいです。「パリの恋人」みたいな「Camera!Camera!Camera!」なんて素晴らしいですよ!
この後はどんどんマニアックになっていきますけど、彼らの伝説や活躍はご存じですよね。
ソロ転向後は、小山田くんがコーネリアスとなって突き詰めていっちゃうし、小沢くんがオザケンなどと呼ばれラブリーな感じになっちゃうし、ワタシが持ってたイメージとは正反対になったのでありましたけど。
と言いつつ、小沢君も思想系になったから読みは正しかったってことかな? あ、小沢君のお父様は口承文芸学者で昔話の権威でいらっしゃるんですけど、機会があってお会いした時にはとても素晴らしい方で感激してしまった、なんて思い出もあります。
パーフリからコーネリアス、オザケンまで、ワタシCDなんか全部発売日に買ってきたんですけど、解散後の異常な人気の時に、金に目がくらんでほとんど手放してしまった…。
「ヘッド博士の世界塔」の初回盤や、マツダ・ファミリアのCMソングになったシングルCD「グルーヴ・チューブ」の誤植初回盤なんか、ちょっと驚くよーな値段で売れちゃったりして…。
と、パーフリを語る資格がないワタシでありました…。
(2006.6.12)