昭和歌謡バーが贈る、夜?!のムードのコンピ盤
おとどしだったか、恵比寿にできたという昭和歌謡バー。
友達の友達に行った人がいて、何でも「オネエの白い部屋」みたいな内装で、ステージもママさんのムードもそりゃまたグーだとか。
ワタシはまだ出かけてないのですが、その「X+Y」を堪能できるコンピがコレ、「 X+Y presents Midnight Ebisu season one 」なのです。
歌とおしゃべりでつづった、イヤハヤ70年代というより昭和40年代の匂いがプンプンの1枚です。
店名はちあきのヒット曲「X+Y=LOVE」からインスパイアされたのでしょうけど、もちろんその曲(なんとカラオケ付き!)も入っていますし、ちあきは「五番街のマリー」も収録。
基本は昭和歌謡の殿堂・コロムビア音源なのですが、ソニーや東芝などからもチョイス。
大まかに言えばマチャアキの「さらば恋人」、ヒデロザの「愛の奇跡」、チヨちゃんの「ごめんネ…ジロー」といったいかにも昭和歌謡系から、ピーターの「愛の美学」など濃ゆい系、「思案橋ブルース」やお千代さんの「ほんきかしら」などのムードコーラス歌謡系と、十二分にあの世界に浸れる内容となっております。
こうして見るとオトナのイケナイ世界という印象ですが、、なんと我らがシンシア・南沙織ちゃんのナンバーも! しかも73年の「早春の港/魚たちはどこへ」という11位止まりのシングル両面が収録されているのです。
あゆみちゃんの「泪の中を歩いてる」、西田佐知子「くれないホテル」が並んでいるので、昨今の筒美ソフトロックブームの流れから連想される選曲ですが、ワタシはこれだけでも選曲の湯浅学氏に感謝します
。ほかアイドル系としては、今や教祖様になったミミの「おしゃれな土曜日」、百恵ちゃんの「春風のいたずら」なんかも入っております。
エッチなジャケットをレジに持って行くのが恥ずかしい…なんていう殿方もおいでかもしれませんが、そこは勇気をふりしぼるか、ネット通販で密かにお求めください。
なお「season one」となっていますので、今後も続編が続くことを祈りつつ…。
なお、直接の関係はありませんが、3月22日にはコモエスタ八重樫さんのチョイスによるコンピ「 昭和キャバレーグルーヴ 」が出ます。
これはラズサウンズよりもっとケバケバな感じの予感。「あなたと夜と音楽と」「マシュケナダ」「輝く星座」などおなじみの洋楽に加え「また逢う日まで」などなど、オリジナルとは違う夜の昭和をお楽しみください。
(2006.2.1)