提供作品集で偲ぶ、心やさしき叙情詩人
歳月の流れは早いものですね。昨年七回忌を迎えたそうです。
村下孝蔵さんの歌の魅力は、年を重ねるほどにその味わいが理解できるようで、有線でふと流れてくるメロディーにハッとしてしまうことがしばしばあります。
村下さんの周りは、スタッフもファンも熱心で、追悼企画以来、数多のベスト盤が発売されていますが、ここにまたひとつ新たなCDが加わりました。それが「 昭和春夏秋冬~村下孝蔵作品集 」。
これは、タイトル通り村下さんが提供した作品やカバーを集めたコンピ盤。
収録曲はまだ発表されていないようですが、高田みづえの「かげふみ」や渡辺徹の「ロンリー物語」、梅沢富美男の「落情」、中原理恵の「さみしさ裏がえし」、遺作となった香西かおりの「あなたへ」など、切なくやさしい叙情作品ばかり。
ウチ的にはやはり三田寛子でしょうか。同時期にカバーしてダブルヒットとなった「初恋」 や、阿木さんが詞を書いた書き下ろしの「野菊いちりん」や「夢路」なんかも素敵でした。
あとは中山忍に書いた「花は何処にあるの?」や裕木奈江の「りんごでもいっしょに」は、今でも好きです。島田奈美の「ハッピーエンドの後で」や、ジュディ・オング「花たちの扉」とかも収録されるかな?
なお、ライブ音源を収録した「 清聴感謝祭~村下孝蔵最高選曲集 其の参 」も同時発売だそうです。
(2006.4.3)
*決定情報によりますと、三田寛子は「野菊いちりん」のみ、裕木奈江は「この空が味方なら」の収録となりました。中山忍は入りますが、残念ながら島田奈美、ジュディ・オングは収録されません。なお、7月12日には日韓のアーティストによるトリビュートアルバム「
絵日記と紙芝居~村下孝蔵トリビュートアルバム~
」がリリースされます。(2006.5.7追記)