ついに出た!歌謡曲ガイドの決定版!
これまで、こんな歌謡曲ガイドがあったでしょうか!
ワタシたちアイドル歌謡曲が大好きな人必携、まさにバイブルというべきガイドブックが誕生します。
その名もズバリ「 Hotwax presents 歌謡曲名曲名盤ガイド1970's 1970-1979 」(書籍です、念のため)。
これは、巷で話題を呼んでいるカルチャー誌「Hotwax 日本の映画とロックと歌謡曲」が責任編集したもの。ライター陣には高護氏をはじめ榊ひろと氏ら敬愛する第一人者が名を連ねていると言えば、もう唸るしかない出来が約束されたようなもんです。
リメンバーチルドレン、よい子の歌謡曲チルドレンのワタシにとっては、永久保存、棺桶まで持って行きたい夢のような本なのです。
内容はと言いますと、70年代のヒット曲を中心に年ごとに追う構成。
我らが南沙織を筆頭に、天地真理、小柳ルミ子の新三人娘から、麻丘めぐみ、アグネス、ミヨちゃん、淳子に百恵ちゃん、岩崎&太田のWヒロミはモチのロン、キャンディーズ、ピンク・レディー、石野真子、さらにジュリーや新御三家、そして一格下のB級アイドルまでをずらりと紹介しています。
なんと1000枚にも及ぶ解説およびディスク・レビューは読んで楽しいだけでなく、ジャケ写付きで見ても楽しい内容。ジャケ写総数は1700点といいますから圧巻です。
さらに、シンシアら歌謡曲の中心を担ってきた歌手は詳細な紹介に加え、全レコードのジャケ写付きディスコグラフィーを収録という、データブック的な側面も備えています。
一家に一冊、これぞみんなの福音書。これは買うしかないですよね。
で、この姉妹品とも言うべきHotwax監修コンピ盤「 Hotwax presents Girls,It ain’t easy 1970’s 」もビクターから発売されるようでして、これがとてもスゴい選曲なのです。
シェリーの「やさしく奪って」を筆頭に、アン・ルイスの「湘南の男たち」、安西マリアのビクター移籍第1弾「サヨナラ・ハーバーライト」など、オネエさん系を含むビクターの70年代アイドルたちの、それぞれ代表曲ではない歌が収録されているのに感激。
ピンクが「波乗りパイレーツ」(といってもビーチ・ボーイズがバックのヤツ)なのはご愛敬としても、リンリン・ランランはイチバン好きな「陽気な恋のキューピット」だし、MAKOちゃんは「ジーパン三銃士」、淳子ですら「うわさのダニエル」なんて、スゴすぎます。
北村優子の「ハッスルしないで男の子」や目黒ひとみの「スイートポテト42キロ」、キョンキョンの「私の16才」の元歌として有名な森まどかの「ねぇ・ねぇ・ねぇ」など、B級も余すところなく収録している雰囲気に脱帽。
しかも激レア曲がテンコ盛りで、ワタシは、初CD化となる麻丘めぐみ「想い出のロシータ」、しのづかまゆみの「嫁入り前」、BIBIの「異性感覚」にヤラレました。そして、ラストはヒロリン「私たち」。なんて素敵な構成でしょう。他社からも続編が出ることを切に祈ります。
ああ、このCDを聞きながらガイドを読む…なんて、有意義な秋の過ごし方ですこと。あなたも、ぜひ…。
(2005.10.24)