必携ガイド本第2弾、80年代歌謡曲・名盤のすべてを!
その筋ではかなり売れたという70年代のアイドル歌謡バイブル本「 Hotwax presents 歌謡曲名曲名盤ガイド1970's 1970-1979 」。
これに続く第2弾「 歌謡曲 名曲名盤ガイド1980’s―Hotwax presents 」が登場します。
Hotwax誌上では5月発売予定とアナウンスされておりましたが、諸事情で延期になってしまったため、首を長~くされた方も多数おいでのことでしょう。
もちろんワタシもその1人。ようやく決定したようですし、なぜか問い合わせをいただくので、紹介しちゃいましょう。(スミマセンがお問い合わせは版元にお願いいたしますね)
気になる中身はといいますと、体裁、スタイルは前作を踏襲し、全240ページを予定。
約1500点のジャケ写、300点に上るディスク・レビューを収録、もちろん主要歌手のディスコグラフィー掲載もありますし、このシリーズは何と言ってもメジャー歌手がきちんと論じられているのがウレシイ。
聖子、トシちゃん、河合奈保子といった大物ぞろいの80年組から、キョンキョン、明菜、伊代ちゃん、ちえみに優の花の82年組、女優としても活躍したミポリン、ナンノ、そしてアイドル史をいろんな意味で改革してしまっちゃったおニャン子ら、うたかたバブルの時代のあだ花アイドルまでをきっちり網羅。
男性陣も、たのきんから、チェッカーズ、C-C-B、少年隊、光GENJIまで、たっぷり紹介されております。もちろんB級組も入ってますので、そちらがお好きな方もぜひどうぞ。
今回は時代の生き証人として、あの秋元康やポニキャンの渡辺有三さんらのインタビューも掲載されているとか。やはり一家に一冊、必携バイブルと言えるでしょう。
80年代のガイド本としては、昔からジャズ批評別冊のロングセラー「アイドル・ポップス80-90 」が有名のようですが、あちらはコレクターの方々向けでモノクロだし、そういう用途以外ではあまり楽しめないように思うので、デザイン性も含めワタシはこちらを断然オススメします。
あ、以前からワタシをレコード・コレクターだとお思いの方が多いようですが、そうではありませんので…。レコスケくんは大好きだけど。このサイトをご覧いただければお分かりでしょうが、基本的にワタシが昔の曲が好きなのは自分の思い出とリンクしているからであって、中古でレコードを集めたりするタイプではないのです。
むろんパッケージ派ではありますが、基本的には音源さえあれば満足だし、貴重音源などは親切なコレクターの友人に協力してもらっていつも聴いております(しかし、ワタシのCDとかの扱いぶりはぞんざいでヒドイらしい…)。
それと、この本をスイセンしておきながらナンですが、実はワタシ、一般的にはモロ80年代世代だと思われるんですけど、70年代の幼児期にアイドルにのめり込みすぎたせいで、80年代への思い入れはあんまし強くないのです。ホント70年代後半からは明星の熟読度もどんどん落ちてったし…。
それはやはり、ミヨちゃん、めぐみタン、シンシア、キャンディーズ、そして百恵ちゃんと、好きだった人がことごとくいなくなったせいなのでした。
もちろん根っからのミーハーですから、聖子、ヨシリン、よしえちゃんなどを聴く毎日だったのですけど、ワリと覚めてた…。
とは言え、80年代はアイドルをはじめ歌謡曲とニューミュージックの垣根がなくなって、どんどんクロスオーバーしてしまった時代ですし、ワタシにとってもれっきとした青春時代でもあります。
ヤングも裕福になっちゃって、LPをガンガン買ったり、レンタルレコードの台頭なんかで、音楽を気軽に聴き捨てるようになっていったあの頃。
個人的メモリーを含め、音楽とか社会とか、そのへんの成熟度なんかも、この本とともに振り返ってみたいですね。
なおHotwaxものとしては、今後「 和モノ事典1970’s 人名編―Hotwax presents 」も発刊されるとか。こちらも楽しみです。
(2006.6.1)