ずうとるびのエレック時代全アルバムが復刻!
順調に進む、エレックレコード完全復刻プロジェクト。
前にも紹介した通り、ウチ的にはやっぱしずうとるび。ライブ盤「 ずうとるびファーストライブ(紙ジャケット仕様) 」に続き、ボックスが先に出る予定だったのですが、蓋を開けたらオリジナルLPの復刻が早まったようです…。何と一気に5枚も同時リリースとなっています。
ずうとるびのデビューは74年2月。デビューシングル「透明人間」でした。笑点・ちびっこ大喜利のご褒美デビューだったと思うのですが、基本は流行りのフォーク志向だったんですよね。
デビュー2ヵ月後に出た、このファースト「 ずうとるびファースト 」は山田クンの書いたオリジナルを中心に構成されてます。エレックらしくケメ(佐藤公彦)の名前も見えますけど、なんだか趣味の延長というか、中学のフォークソング部っぽい雰囲気が漂っています。
そういう意味からもやっぱ、本格的な始動は74年11月の「 ずうとるびセカンド みかん色の恋 」からでしょう。大ヒットして一躍スターの仲間入りを果たした「みかん色の恋」と同時発売のセカンドです。
作詞の岡田冨美子や作曲の佐瀬寿一などプロの作家さんによって、ぐんとポップに、それでいて等身大の男の子を表現した名曲ぞろいのアルバムとなっています。
サクっと聴いただけも、明るくて楽しくてドジなんだけどニクめない…そんなクラスの人気者・山田クンをはじめ、ノッポの新井クン、二枚目半の江藤クン、大人しいけど賢そうなヨシキと、それぞれにクラスメイト並みの親近感を覚えてしまいます。
このへんが人気の理由だったんでしょうね。
その路線を踏襲しつつも、コミカルな要素もどんどん伸ばしていった75年3月の「 ずうとるびサード 恋があぶない 」は、これまたシングル「恋があぶない」と同時リリース。
コントの要素も盛り込まれていて、すうとるびの魅力満載といったアルバムです。やっぱ74年後半あたりから、ズッコケぶりも板について、唯一無二のずうとるびカラーが確立されていったように思います。
なんだか、トウが立ってしまったマチャアキの後を継ぐような、活躍ぶりだったな~。
そして75年9月の「 ずうとるびフォース 愉快な仲間たち どりーむらんど 」、オリジナルとしてはエレック最後のLPとなった76年の「 恋の夜行列車~愛と冒険の旅~ 」へと続きます。
ワタシ、このへんになると、LPを聴いてません…。大好きな「ペチャパイブギ」とかシングルは聴いてましたけど。
そう、前から言っていますけど、ずうとるびはまずシングルを全部聴きたいんです。東芝時代を含むベスト、出ないかな~。
なお、ずうとるびと並びエレックの2大アイドルだったレモン・パイを覚えていますか?今回の復刻にも当然彼らは入っておりまして、「 旅のスケッチ~愛と冒険の旅~ 」が同時復刻されます。
しかも、エレックの愛レーベル系を集めたベスト「 ずうとるびとその仲間たち 」までもが復刻だとか。
あのまりちゃんズも入ってるし、こりゃ、入門編としていい一枚ですね。
(2006.2.27)