天賦の声質、珠玉の楽曲ボックス!
BOXにDVDがつくのは、オマケ。と思ってたのですが、この「 松本伊代 BOX [DVD] 」は、どーよ。
コアなファンは当時のビデオが3枚もDVD化され大喜びしたに違いありませんが、楽曲をきちんと聴きたいという人には不向きかも。
シングルABコンプリートプラス12インチ音源という感じだし、CDファイルなんか持っていた人には、特にね~。
でもでも、筒美先生のコメントつきのブックレットもあるし、いい曲ぞろいなのでやっぱりオススメしたい。
ワタシが伊代ちゃんを偏愛しているのは、曲のよさもありますが、やっぱ声質ですね。平山三紀-井上望 と続くライン上に位置する、女・トッポジージョ声の最高峰と思ってます。
尾崎亜美に傾倒してからは歌い方がヘンに感情こもりがちになってしまうんですけど(一般には表情豊かになって上手くなったと言われる…)、初期のなーんにも考えてない軽さがあった頃は、なんだか人間じゃないみたいな趣があります。
やっぱ、伊代ちゃんってTVの国から来た魔法のコだったのでしょーね。
といいつつ、デビュー直後にナマで見たことありましたが、利発そうだったけどな。
ワタシが特に推薦するのは、「マイ・ブラザー」「PATA・PATA」「淋しさに負けないで」などの隠れた筒美名曲や、歌手開眼してからの三部作あたりですね。
伊代ちゃんってアルバムが素晴らしいのでそのへんも収録してほしかったと思います。初期の「サムシングIYO」や「夢ひとつ蜃気楼」、屈指の名盤「風のように」なんか。ちゃんと聴けば、その歌声の魅力や、表現力に恐れ入るはずです。
82年組の中では明菜と張り合えるのはキョンキョンではなく、伊代ちゃんしかいない、なんてね。
ちえみや優や秀美なんかアウト・オブ・眼中!ですぞ(失礼)。
(2004.6.1)