花鳥風月コンピ、これにて一巡落着
世はまさに、コンピ盤戦国時代の様相。手を変え品を変え、いろんなCDが発売されてます。
ワタシがいつも心奪われるのは、ソニーのGTレーベル。さまざまな好企画盤を精力的にリリースし続けてますが、中でも注目なのが、このシーズン・コンピレーションシリーズ。
04年6月の「 雨と仲良くなる19の方法 」を皮切りに、「 夏歌 」「 秋の夜長と上手につきあう17の知恵 」「 冬歌 」と、着実に好セールスを記録しているとか。
ワタシがいつも唸るのは、季節ものという切り口ではなく、その選曲について。
アイドルものや年代別ヒット曲コンピではないのに、いつも南沙織や太田裕美、そして時には天地真理までもが収録されているのです。しかも大ヒットではない曲が。
「哀しい妖精」「最後の一葉」や「冬物語」(フツー入れる?こんなカバー)が入った「冬歌」なんか、往年のゴールデン・ヒット・ポップスの様相でした。
さて、そのシリーズ最新作「 春の桜と優雅に語らう17の知恵 」。
タイトル通り、花見の季節と言えば桜なのに、聖子なら「チェリーブラッサム」ではなく「赤いスィートピー」。また、アッコちゃんの「春咲小紅」、EPO「う・ふ・ふ・ふ」、桑江知子「私のハートはストップモーション」、キャンディーズ「春一番」ってな具合に、今回は化粧品CMソングをはじめ大ヒットや、各アーティストの代表曲が中心なんで、唸りはしませんでしたけど…。
しかし、ヒロリンの「春おぼろ」や、シンシアファンにもおなじみの田山雅充「春うらら」に、極めつけは太田裕美の「たんぽぽ」を収録! どーいう神経してんだか(コレ、ほめ言葉です、一応)。
あと、コンピ盤では比較的珍しい中島みゆきも「春なのに」で収録されてます。
貴重音源はないのですが、これで四季折々一回りしたようですし(まだまだ出そうな気配もありますが)、17曲入って2,100円というロープライスに免じて紹介してみました。
しかし、この春ワタシが切に聞きたいのは「花粉症とともに優雅に過ごせる唯一の知恵」です。誰か、おせーて!
(2005.1.30)