コレゾ流行歌、佐良兄貴(!?)が歌う永遠のフォーク
廉価版のベスト再発(といいつつ、実は型番変更はオビのみだった…)「NICE PRICE」シリーズが大好評だったためか、ビクターの旧譜の新シリーズが誕生しました!
その名も「COLEZO!」。コレ、前回のラインナップでもれていたベスト盤オールジャンルの廉価盤再発かと思いきや、それだけではなかった!
もったいぶる必要はないんですけど、それが、初CD化ばかり20タイトルをそろえた「ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション」です。
資料によりますと、“昭和40年代、世の中は歌謡曲や演歌が全盛…その時代の文化を飾っていたビクターの邦楽流行歌LPレコードから厳選した、ビクター流行歌の名盤20タイトル”ということですから、ナツメロ喫茶店的にはちょっと違うのですけど、すごく価値があるシリーズですので取り上げてみました。
ウチ的にはやっぱ「明星」や「平凡」のカラーグラビアにも登場した三善英史にしよーかとも思ったんですけど、やっぱり佐良さんの「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(16)素晴らしいフォークの世界 」を。
昭和46年8月リリースのこの作品、「知床旅情」「花嫁」「あの素晴らしい愛をもう一度」「誰もいない海」「希望」など、当時の最新ヒットとオリジナル(だと思う)で綴る、佐良さんが解釈したフォークの世界です。
この人のボーカルって、音程や発声の確かさはもちろんですが、クールさとあったかさとのバランスが絶妙。やはりフォークがピッタリしてますね。
一応、シリーズを紹介しておきますと、「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌・名盤・貴重盤コレクション(1)森進一のブルース 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌・名盤・貴重盤コレクション(2)旅路 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌・名盤・貴重盤コレクション(3)再会 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌・名盤・貴重盤コレクション(4)青江三奈ブルースを唄う 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌・名盤・貴重盤コレクション(5)盛り場の女を唄う 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(6)誰よりも君を愛す~吉田メロディーを唄う~ 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(7)君恋し~フランク永井 ニニ・ロッソと唄う~ 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(8)愛と別離 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(9)酒場の唄 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(10)颯爽!橋幸夫股旅名曲集 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(11)決定盤 子連れ狼 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(12)赤と黒のブルース 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(13)吉永小百合 なつかしの童謡集 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(14)男と女のお話 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(15)落葉しぐれ~三浦洸一名唱集~ 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(17)雨 あなたが帰る時 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(18)わが恋はここに~沢たまきスタンダード・ジャズを歌う~ 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(19)なみだの操 」「 〈COLEZO!〉ビクター流行歌 名盤・貴重盤コレクション(20)あなたにあげる 」…フーッ、息が切れた。
ちゃんとは聴いたことがないのに、こうして並べると、子どもの頃、夜更かししてると夜の街から帰ってきた父がお土産に買ってきた寿司折りの匂いを思い出すから不思議。
今回の復刻では、どれも当時のジャケットをできるだけ忠実に復元し、歌詞カードや解説文なども収録してるそうです。もちろん音源はリマスタリング。もともとこの年代のビクターって音がいいですから、こだわるファンも納得でしょうね。
ちなみに、1枚もの2,000円という廉価盤ベストのラインナップは膨大でして、ウチ系でいえば「桜田淳子ベスト」「ピンク・レディーベスト」「岩崎宏美/愛唱歌集~ゆりかごの唄」「松本伊代ベスト」「荻野目洋子ベスト」「チェリッシュベスト」「下成佐登子/秋の一日」、南沙織の「ひとかけらの純情」のカバーや筒美作品を収録したアルフィーの初期ベスト「アルフィー/GREEN HORN」などがあります。こちらは3月24日発売となっておりますです。
なお、この「COLEZO!」シリーズは4月、6月、9月、12月と順次リリースを行い、年内に約300タイトルのシリーズとなる予定だそうです。
(2005.1.30)