おかみさーん、名盤ですよーっ!
斬新な視点というか、ファンの真のニーズという視点から優れたコンピ盤をゾクゾクリリースしているソニーのGTレーベル。
加納糾さんのお仕事が目立ちますけど、この「 TBS 水曜劇場の時間ですよ 」もそんな一枚。
ワタシ、物心ついた時からTBS水曜劇場の大ファンでした。
正確に言えば「時間ですよ」第3シリーズからですが。可憐なミヨちゃんのトリコでしたね。マチャアキや悠木千帆たちとのトリオ・ザ・銭湯ズの楽しさは、ワタシのルーツと言えるかも。
そして「寺内貫太郎一家」。どちらも後になって気づく向田邦子さんとの出会いでした。
時代が移り変わって「ムー」。小さい時から久世さんをはじめ、素晴らしい才能が生み出した良質なドラマを見られたことに感謝します。
渡辺貞夫、井上尭之らそうそうたるメンツによるインストによる水曜劇場のテーマや、天地真理「水色の恋」から、浅田美代子「赤い風船」、谷口世津「わたし」、郷ひろみ「帰郷」などなど、ヒットした劇中歌(この言葉、大好き!)を集めたこのCDを聴いていると、心の琴線に触れるメロディーの多いことに改めて驚きます。
ホームドラマ全盛時代だったから…と言ってしまえばそれまでですが、ドラマに込められた真摯な思いや、人として生きることの大切なテーマなんかが端的に伝わってくるんですよね。
そんな聴き方をするべきだとは思わないけれど、ちょっとしんどい時とか、一人の部屋にBGMとして流してみてはいかがでしょう?
物干し台の向こうに、しあわせの一番星がきっと見えるはずです。どれもオススメですけど、思わず涙しちゃったのは23年ぶりに聴いた、財津和夫「一枚の絵」です。
(2004.6.5)