パンジーのテクノアイドル、祈願成就のCD化!
パッと散ってしまうパンジーではなくって、ずっと咲き続けるパンジーでいたい。
そうおっしゃったのは、ドラマ「牡丹と薔薇」にも出演していた北原佐和子さんですが、その願いは聞き入れられず、パンジー主演映画まで作ったのにパッと散ってしまった…。
といきなり物哀しいのですけど、イエローマジック・シリーズで復刻決定、真鍋ちえみ幻のデビューアルバム「 不思議・少女+ 」。
YMOに限らずアイドルマニアな方々が、祈願成就のためお百度参りをしたとかしないとか…とにかく長年にわたりCD化が切望されてたレコードであったことだけは確かでしょう。
矢野顕子、大貫妙子、大村憲司らも参加した夢のアルバムですしね。
ワタシ的には、パンジーは全く興味がなかったし、強いてあるとすれば、チャコこと三井比佐子への同情心ぐらいだったので、ウレシイという感覚はありませんが…。
でも、よい曲がいっぱいなのは事実ですし、もう最初で最後、追加プレスはされないと思うのでご紹介しましょう。そのへんソニーもご理解なさってるようで、今回のCD化ではアルバム未収録曲も入ってて、コンプリート・コレクションとなっています。
花の82年組というコトバがあるほど、新人アイドルが豊作の一年にあって、パンジーという当時でも古臭いネーミング。しかもレコードはバラ売り。歌唱力はともかく、ルックスも…。
どんな意図でデビューさせたのか、知りたくもないけれど、どう見ても勝負にならない感じでしたね。
真鍋と同名の堀ちえみをはじめ、小泉今日子、三田寛子ら伝説の3・21デビューの中では、最初、北原佐和子がトップ集団にいた感はありましたけど。
まあ、古くは天地真理に取って代わられた五十嵐じゅんしかり、いくらホリプロがプッシュしようが淳子の壁に崩れた石川さゆりしかり、作り手の都合で3人娘を作ろうとしてもムリなんですよね。
一応参考までに、北原佐和子のCDは「コンプリート・シングルズ」が発売中。
筒美系の三井比佐子は「筒美京平 ULTLA BEST TRACKS/80's GIRLIE POP」または「フラワー・ポップス・シリーズ 5」というコンピ盤CDで第2弾シングルのA面が聴けます。
で、真鍋ちえみ。不思議・少女という通り、ボーイッシュというかキッチュというか、タッパもあるし、モデル的なこともしてたみたいだし、女の子に人気がありましたね。そのへん、スーパーバイザーとして細野晴臣さんが就任したのも理解できる感じ。
デビュー曲「ねらわれた少女」をはじめ、ヘンテコな魅力にあふれてます。個人的に好きなのは、デビュー曲のB面であり今回ボーナス・トラックになった「蒼い柿」かな。
なおこのシリーズには、ユキヒロが手がけたスーザンの全曲集「 コンプリート・スーザン 」もラインナップ。さらに、3月にはYMO関係の7タイトル発売されるとか。プレゼントキャンペーンも予定と、どこまで行くかYMOブーム!
(2004.12.8)