これで十分?! 70年チックな花の82年組
ヒデキと奈保子の妹、秀美さん。ワタシ、2004年にBOX「 石川秀美BOX COMPLETE SINGLE COLLECTION(DVD付) 」が出た時も、別に、って感じでした。1枚物のベストで十分じゃん、なんて思ってるもので。
でもそれはちょい強がりでして、ずっと唯一の秀美ベストだった「NEW BEST」ではえっ?と思う初期の作品が漏れていて、満足できなかった部分があったのです。それが今回、この「 GOLDEN☆BEST 」で解消されたのがウレシイ。
初期の秀美さんって、70年代の匂いを引きずったまま成功した唯一のアイドルという感じがしますね。
ワタシが好きなのは、哀愁ビート系が切ない「ゆ・れ・て湘南」と、森田公一の70年代ムード全開の「恋はサマー・フィーリング」。森田公一を80年代に起用するってこと自体スゴイと思ったのですが…。
どんどん複雑になっていった他のアイドルの曲と比べ、すごくチープなのがいいな。
通して聴いてみると、やはり「涙のペーパームーン」「Hey!ミスター・ポリスマン」の流れは、あ、これはイケそう! 売れたら自信がついちゃった!みたいな心情が表れていて、感動。
中期からは、本人がビックリするほどキレイになっていくのと平行して、どんどん洋楽化するのですが、それもまたエッチなのばっか選んでる感じ。
「ミステリーウーマン」「もっと接近しましょ」なんてめちゃくちゃパクリなんですけど。ワタシは全編鼻にかかったエロボイスの「あなたとハプニング」が大好きです。
冒険もいっぱいした秀美さんですが、紅白初出場は、試行錯誤を続けた後の「愛の呪文」。
典型的アイドルポップスのコレが受けたってことは、やっぱ初期の70年代風がイチバン合ってたように思います。
シブがき隊のヤックンと結婚した後は、CMぐらいしか出てないようですけど、美貌は変わってないみたい。また歌ったらいいのにね。
(2004.12.25)